都立国立高校文化祭 3700「泥棒役者」を観劇
今年の国立高校の文化祭に劇付で当選して、中学生の息子と一緒に観劇してきた。当選したのは、3700の「泥棒役者」である。
私は国立高校(国高祭)の演劇のファンで、コロナ前までは何回も劇を観てきた。近年はコロナの影響もあり、中止になったり抽選にもなっているので5年ぶりの観劇である。
感想として、とても良かった。よく練られた脚本で90分飽きさせない展開に加えて、熱量のある演技。練られた小道具(ドミノ、童話)や展開に合わせた照明も良かった。特に、ドミノの轟さんや編集者の奥さんのキャラ、途中の劇内劇の妄想シーンなどはとてもおもしろかったブー。
私は国高祭で年をまたいで劇を10回くらい見てきて、良い劇の傾向はわかってきた。それは、 劇作家の脚本≫本が原作の脚本>オリジナル脚本 である。やはりプロが書いた、限られた時間の劇に特化した作品は素晴らしいなと思う。学生の皆さんは、時間が限られている中で演じることは必須である。脚本はその前の必要な要素で、限られた時間を脚本に使うのか演技に使うのかでいうと、後者に時間を使った方が断然良いと思う。
DeNAがクラウドを使う理由として、事業会社として限られた人材の体力をどこに使うのかが重要で、システムの運用には使わずに事業に使うと話していたが、高校生の演劇も同様にプロの力を借りれるところは借りて、力注ぐところに注ぐほうがよい作品になると思う。本来、観客に思いや感動を伝えたいというミッションであれば、劇の脚本を利用するのがベストだと思う。
そういう意味でも、演劇脚本をもとにした「泥棒役者」を観劇できて当たりだった。国立高校3700の生徒さんたち、本当に素晴らしい作品を観させていただき、ありがとうございました!
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