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ご馳走するよ!のフレーズ

私が払います!という時の言い方について

慶子さん、こんにちは!
今日は、食事をご馳走する、ということについて。
そのようなシチュエーションでは『I'll get it!』という言葉をよく聴きます。
反対に『pay』という言葉はあまり聞かれません。
私は思わず、支払い=Pay というのが染みついていて
I will pay that!と言ってしまいますが
通じているけれども、変な英語なのかなと思いながら
なんとなく使い続けています…
それともそういう言い方はしないのでしょうか。
このgetっていうのも、伝票を取るよ!みたいな感覚なのかしら。
慶子さんはここは払うわ!とか、ご馳走するね、というとき
どんな言い方をされますか?
いつも本当に勉強になっていて感謝しかありません。
今日も素敵な一日でありますように!
藍子 拝

会食後の気まずい場面

あいちゃん、こんにちは!

相手に気を遣わせないような素敵な理由を添えて「私がご馳走するね」ってスマートに言える人って格好いいなと思います。(つまり私は、そういうの得意ではないです💦)

あいちゃんは、「私は思わず、支払い=Pay というのが染みついていてI will pay that!と言ってしまいますが」ということですが、これは別に「変な英語」では全然ないですよ!でも、日本語でも「私が払う!」と直接的に言うよりも、少し遠回しな言い方をする方が良いときもあるよね。英語でも、そういうバリエーションを持っておくと便利かも。

会食後の気まずい場面

因みに、自分がご馳走したいとき日本語だと何て言うかしら?

「ここは私が・・・」とか?(笑)

話が逸れるけど、日本語って文章を完結しない表現が多いよね(苦笑)。上に書いた「ここは私が・・・」も、「私が・・・」に続く、肝心の「払います」の部分は言語で明確に表現されていない。

たとえば、こんな感じの会話ってフツーにありますよね?

<妄想劇場:会食後の会計をする場面での会話>
「ここは私が・・・」(で、私が・・何なの?)
「いやいや、いけませんよ〜」(で、何がいけないの?)
「こちらからお誘いしたんですから・・・」(で、何したいの?)
「そういう訳には・・」(で、どういう訳?)
と、文字だけ読むと「なんのこっちゃい?」っていう会話が延々と続いたりします。(カッコ内は私の心の呟き←通訳していると言語化されていない言葉が多い会話には本当に困る💦)

通訳として会食の場に同席することもあるのですが、こういう場面で外国人に「なに話してるの?」という顔でこちらを見られると、めちゃくちゃ気まずいです(汗)。 言葉をそのまま訳しても意味を成さず謎は深まるばかりであろうし、かといって「They are deciding who will pay(どっちが払うか話してるの)」などとあからさまに説明するのは会話の主に聞こえてしまうといかにも無粋だし(こういう時、スワヒリ語などマイナー言語の通訳だったら聞こえても意味が分からないから良いな、と思う・・・)。しかし聞こえないように内緒話みたいに話すのも、これまた感じ悪い。どうしたものかとモタモタしてしまい、場をシラけさせたりしてしまう私なのでありました。ちーん💦

『ここは私もちね(^^)』の get と have
そして後輩には…?

あれ?質問はなんだっけ?
あ、そうそう、「ご馳走する」の言い方でしたね(汗)

直接“Pay“という言葉を使わないで、「ご馳走する」「私が払う」と言いたい時は、例えば、あいちゃんが質問に書いてくれた”get”を使う表現もありますね。”I’ll get it”とか”Let me get it”など。この”get”はそのまま”have”に置き換えることもできます。”I’ll have it” とか”Let me have it”など。この場合の”get”は”have”とほぼ同じ意味、つまり「持つ」ということです。そういえば、日本語でも「ご馳走する」という意味で「私もち」なんて言い方しますね。

あとは、部下や後輩、友達など、ちょっとだけお姉さん面(?)しても良いような相手だったら”This is my treat”とか”Let me treat you”など、”treat”という「ご褒美」のようなニュアンスを含む言い方で「ご馳走します」という表現をしても良いかも。

あ、もちろん”pay”という言葉を使ってはいけないということではないですよ! 日本語でも「ここは私が払う」とストレートに言うことがあるように、”Let me pay for this”などの言い方も、もちろんアリです。

『ごちそうさま』について

ところで、、、私は日本語の「ごちそうさま」っていう言葉にドンピシャな英語の表現が未だに見つけられずにいるのです。「ごちそうさま」って言いたいときは、英語だと”Thank you for the meal”などの表現になってしまうのだけれど、日本語の「ごちそうさま」とはちょっと違う。

子供の頃、「いただきます」「ごちそうさま」って言い忘れると酷く叱られたせいか、今でも食事の時には必ず言いたくなってしまう・・・けど、英語だとピッタリくる表現がなく気持ち悪い(苦笑)。「いただきます」「ごちそうさま」って、作ってくれた人のみならず、目の前に食事があることに関わってくれた全ての存在に感謝するような気持ちが現れている言葉だと思うのだけど、それを表現し切れる言葉がない。

と、ここまで書いて気づきましたが、これは「言葉の問題」というよりも「言葉と共に自分のなかに染み付いた感覚」なんだよね、きっと。子供の頃に、「いただきますやごちそうさまを言うときは全てのものに感謝の気持ちを込めて」と言われて育った感覚が言葉と共に私のなかに染み付いている。それが母国語ではない言葉だと、どんなに上手い表現であっても「染み付いた感」はない。「ごちそうさま」の英語表現が見つからないのは、きっと言語というより文化的(個人的)なことですね。

と、一人で勝手に納得したところで、今日はおしまい(笑)

また明日ね〜

慶子


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