#2020年秋の美術・芸術!コンテスト- 油絵「窓辺のバラ」|芸術 絵画
#2020年秋の美術・芸術 !コンテスト-中間のご報告として、基本は、ほぼ時系列に(多少の順不動お許しください)、応募いただいた作品を、1作品ごとに、ご紹介とコメントとしての評を入れさせていただき掲載させて頂きます。まずは、ご応募ありがとうございます。また、これから、応募ご希望の方も、個々の多様な、、ご自分の視点で、気軽にご応募くださいませ。
・油絵「窓辺のバラ」|芸術 絵画
雨星立夏 rikka ameboshi さま ご応募ありがとうございます。
(評)F8号のキャンパスに、つめられた作者の感性と優しさを感じる油彩画だ。バラの花は、1つ1つ丁寧に描かれている、そのブラシストローク(筆致)にも目が惹かれる。
まず、感じるのは、広義で言う印象派の絵画にあるようなタッチでそれが描かれている。それは、ブラシストロークや、それらによる絵具の重なり、以外に、その室内空間と時間、ガラス越しに見る、雪の降る外の情景とのトータルで視点を合わせている感性から、そう感じるのだ。
パレットナイフで描いたバラの花びらとは、異なり、また、ある意味、馴染める面持ちも感じるのだ。
そして、バラについては、ジョンブリアン( jaune brillant/仏-ジョーヌ・ブリアン)がベースで、そのあたりを見るとベースの色彩の選択とハイライトが、効いている、この冬のバラと、窓ガラスの雪の粒(際立つ白はチタニウムホワイト)との対比、そして、花瓶の透明感、書籍と言うモチーフ、作者は、実に良く観察されて描いている。そこにあるのは、感性と筆遣い、そして、作者のまとめあげる能力だろう。
この絵画は、ある意味、一般的には*ファインアートと言うジャンルに入るのだろう。
しかし、筆者の思いや、筆の運びは、そのような小規模な範囲は考えていない。そして、いわゆる、表面的な事よりも、ご自身の感性を率直に、表現しているのだ。
観る方に、「ほっ」とする暖かいモノを感じされる油彩画だ。今後も、ご自身に於いても、たくさんの作品を描き、多くの発表の場所で展開していただきたいと存じております。
コンテストにご応募ありがとうございました。
私共は、今後のアートワークの進捗や、ご健闘とご活躍をお祈り致しております。
(註)ファインアートと、コンテンポラリーアートを考える時に。
よく言われるキーワードに、ファインアート(fine art/日本語では純粋芸術)から、コンテンポラリーアート(Contemporary art/現代アート)の時代と言う表現があるが、それはどうだろう?
その正確な定義や閾は、どう判断すべきか。また、その必要性はあるのだろうか?(美術史は後から語られる)
ファインアートと、コンテンポラリーアートは、どちらも、同時性を持って存在するのだ。
そして、付け加えれば、印象派の時代の絵画は、今、観ても、その時間軸や地域性を超えて、感性の同一性は得られると言う事だ。
(今後のお知らせ)
このコンテスト #2020年秋の美術・芸術 は、コンテストの形式として、3名の入選はございますが、ある意味、ドクメンタ(カッセル/ドイツ-一人のディレクターによるキュレーション)の展示会ように賞はございません。そして、主催者は、多くの企画をされている秋氏のデレクションと、私(artoday)のコメント(評)で構成されております。 それは、「そもそも美術エッセイは発表の場すらない」という視点や、小生(artoday)の、もっと、身近に気軽に、美術、芸術の裾野の広がりを願っての事でもございます。この間は、私のアート系コラムをランダムに、連載致しますが、入稿があり次第、応募作品にシフト致します。(ていねいに査読致したく、多少の順不動お許しください)
締め切りは、11/14の24時までございます。どうぞ、気軽に日常のことで、アート関連で、思いつかれた事、アート系のイベントレポート、また、ご自身の美術作品等を応募なさって下さいませ。
(註) #2020年秋の美術・芸術 は全角ですので、よろしくお願い致します。