フリーダカーロ、希望を失わずに生き抜いた1人の女性
フリーダカーロ、そこにあるのは希望を失わずに生き抜いた1人の女性
フリーダカーロ(Magdalena Carmen Frida Kahlo y Calderón、1907 - 1954)
近代メキシコを代表する画家であり、民族芸術にも重きを置いた。
6歳の時にポリオのため右足が不自由となった。
リハビリを兼ねて父親はフリーダを良くハイキングに連れて行き、水彩画やカメラの手ほどきをフリーダにおこなった。ドイツ人上級実業学校を卒業するとメキシコの最高教育機関とされる女性として国立予科高等学校に入学した。
彼女は、さらに17歳でバスの大事故で瀕死の重体に陥ったが九死に一生を得る。入院中に独学で絵を学び、その作品は著名な壁画家で後に夫となるディエゴ・リベラに絶賛を受けた。
後遺症に苦しみながらもフリーダはメキシコ、アメリカにおいて絵画・壁画を制作する。
また、アンドレ・ブルトンの称賛のもとパリで個展も開き、ヨーロッパにおいてもシュルレアリズムの作家としての評価を得た。
フリーダ・カーロは生涯にわたって200点を越える作品を世に残しており、その大半が自画像であった。
自身の事故の体験に基づいて描かれたもの等、フリーダは自分の身の上に起きたことや自分自身をひたすらに描くことを身上とし、様々な作品を生み出した。
夫であり、画家でもあったディエゴ・リベラは「彼女は女性特有の、あるいは女性に普遍的なテーマを、仮借のない率直さと冷徹な厳しさをもって描いた、美術史上最初の女性である」と評している。
波乱万丈のヒロインとしてのフリーダではない、痛みと戦いながらも希望を失わずに生き抜いた1人の女性の日常を捉えたい。
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