ロバート・リッチフィールド: BUDDHA + CHRIST(仏陀+キリスト)
ロバート・リッチフィールド(Robert Richfield): BUDDHA + CHRIST(仏陀+キリスト)
In the Alcove Gallery(ボストン-マサチューセッツ州)
Sanjé James: Familiar Interplay
2021年9月10日から10月16日
by Robert Richfield
ロバート・リッチフィールドの新シリーズ、BUDDHA + CHRISTを展示:解説
ロバート・リッチフィールドは旅行中に常に墓地を撮影し、さまざまな文化が、そこを通り過ぎ去った人々の記憶を捉えてきた。
BUDDHA + CHRIST(仏陀+キリスト)は、ベトナム、フランス、スペイン、ポルトガル、ニューメキシコ、グアテマラの各宗教の墓地を探索している。
これらの深く既知に富む、それらのカラー写真は、ろうそく、十字架、花、写真、旗、政治声明、ロザリオ、線香、彫像など、亡くなった人々の記憶に残るものを明らかにしている。
そして、これらのオブジェクトは、喪に服している人々に、安楽さへと繋げている。
ロバート・リッチフィールドは・・・
「宗教は私の人生で重要な役割を果たしたことはありません。私は世俗的なユダヤ人の家庭で育ちました。私の父は無神論者で、ユダヤ法をめぐる科学と医学の実践者でした。
しかし、正統派のユダヤのコミュニティで育った私の母は、敬虔(けいけん/深く敬る)な信者であり、父は、そこから積極的に距離を置こうとしました。」Robert Richfield
そして・・
「ただ、私自身の世俗性にも関わらず、私は常に宗教的実践の感情的、および、哲学的重要性に興味を持ってきました。私の父(第二次世界大戦中の病理医および陸軍外科医)は、極端な信仰の悪影響、つまり、『宗教的解釈が、すべてのパンデミックと疫病を合わせたよりも、時間の経過と共に、より多くの人間の苦しみと死を引き起こした』ことについてよく話をしていました。」 -Robert Richfield
(追記)宗教観を考える時、人、そして、地域性、時間域を考える、そこに内服された視点(極)や、表面化された「イメージと文化」は、実に様々だ。
目の前の現実のつらさ故に、幸せの方向性、また、死者への畏怖の念も、そこにあるのだろう・・・