
女性作家マリサ・メルツ:叙情性とインパクト
女性作家マリサ・メルツ:叙情性とインパクトを考える・・
マリサ・メルツ(Marisa Merz,1926- 2019/イタリア-彫刻家)
インパクトのある作品だ。そして、叙情的で、繊細で、ある意味、先見性があり、そして、プライベート的だとも言われる。
そのインスタレーションからは、アートとしての「貧弱と言われる素材」を前衛的に展示することで急進的(急いで実現する)だった。
(cc)Untitled - Marisa Merz(TATE)
1960年代、メルツは急進的なアルテ・ポーヴェラ運動(Arte Povera)に関連した唯一の女性。
そして、特筆すべきは、2013年、マリサ・メルツはヴェネツィア・ビエンナーレで、受賞(レオーネドーロ)している事だ。
そして、マリオ・メルツ(Mario Merz,1925-2003/イタリア-アーティスト)はご主人であり、その作品から感じられることは、相互に影響している。
ドクメンタ(7/9)や、ヴェネツィア・ビエンナーレ(1988-)に、参加している。
そして、マリサ・メルツの作品は、MoMA、TATE、など、著名なミュージアムに収納・展示されているのだ。
1966-MoMA
Marisa Merz
・当初は、マリサ・メルツ、現代アートに多大な貢献をしたにもかかわらず、広く認知されることはなかった、その後、フェミニズムの運動の流れと共に、著名な作家となる。そのプライベート的な作品には、大変惹かれるものがあることは確かだ。
Marisa Merz
(註)アルテ・ポーヴェラ運動(Arte Povera):1960年代の終わりから1970年代の初めにかけて、イタリア全土の主要都市で行われた、現代美術の運動であり、そのコンテンツは、政府、産業、文化の確立された制度の価値を否定、そして、攻撃的な内容だ。
(プライベート的な話)マリサ・メルツの父親はフィアット自動車で働いていたと言う。
そして、つい先日まで、私もそのFIAT500を、故障に耐えてめげずに、何台か乗り継いきた。マリサ・メルツの作品から、FIATのインスタレーションを制作したくなったきた・・・インスタレーションなら、壊れないだろう・・
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