写真家Lee Friedlanderとコンテンポラリー写真
リー・フリードランダー(Lee Friedlander、1934- US)は、アメリカの写真家。ゲイリー・ウィノグランド、ダイアン・アーバス等と共に、いわゆるコンテンポラリー(現代的な)写真家(Contemporary Photographer)を代表する1人であるとともに、20世紀後半を代表する写真家の1人でもある。
そのフリードランダーの写真は、気負いなく、どこにでもあるアメリカの風景を写したスナップ写真のようだ。ただ、それまで、そのような写真家は居なかった。作品のコンポジション(構図)は、フレミングに実に繊細なまでのバランス構成がされている。それは、写真史を考えると、大きな評価に値するだろう。
(c)Lee Friedlander
コンテンポラリー・フォトグラフは、1966年、イーストマンハウスで、「Contemporary Photographers, Toward A Social Landscape」(社会的風景に向かって)という写真展から、始まり、1967年、MoMA(ニューヨーク近代美術館)での「New Document」展が著名だ。簡単に言えば、写真表現のテクニックは拒否して、日常に焦点をあて、ある部分を強調せず、ワイドレンズとその距離感から、カメラマンの意思を表現した。
2000年、MoMA(ニューヨーク近代美術館)は、リー・フリードランダー作品1000点あまりを購入した、そして、2005年には、それをメインに回顧展を実施された。
代表作には、「Route 9W, New York」「New Orleans」「New York」他
*(註)コンテンポラリー:現代的
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