石見銀山の雄「群言堂」がインバウンドを狙った新会社
11月23日付日経新聞から
島根県太田市大森地区は山に囲まれた集落です。そんな場所にある「群言堂」はアパレル、飲食、宿泊施設を展開しており、全国からファンがやってきます。そうした環境に加えて今回は観光事業に乗り出し、インバウンドを取り込もうとしているのです。
世界遺産である石見銀山は2008年に世界遺産に登録されました。登録後は観光客が約81万人まで増えたものの、現在は約30万人と登録前の水準に戻っています。地方や地場産業に新しい変革を起こせるのか。ライフスタイルや美意識を提案してきた「群言堂」ならではの魅力によってどのような再生が実現されるのか、成功すれば伝統産業がある地方のモデルケースになる可能性があり、今後が楽しみです。
現代社会は地方の時代と言われており、その理由はスマホとSNSにより誰もが情報にアクセスできる時代になったことが大きいでしょう。「都会」にしかないものと「地方」にしかないものに「価値」がある時代に突入しているのです。