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今日の経済11月21日 米中ブロックチェーン覇権争い!特許数はアリババに軍配

11/21日付日経新聞から

 5G社会の到来とともに次世代技術の主戦場は「AI(人工知能)」と「ブロックチェーン(分散型台帳)」です。技術開発を巡り、米中がこの分野の覇権争いをしています。競争している理由は、データ改ざんが難しいブロックチェーンで先行優位に立てれば、デジタル通貨だけでなく、基盤インフラを囲い込み「生産・物流・販売」の全てを掌握することになるからです。

 中国は既にドローンなどの分野で米国よりも技術が上回っています。そのことを含めてトランプ大統領は米国の技術が中国へと漏洩することに危機感を強めており、ファーウェイ(中国)を米国が禁輸したことと、現在の米中貿易摩擦の根本には「次世代技術の漏洩防止」があります。国家を揺るがす安全保障上の問題から米中の対立が生まれているのです。なぜなら中国のブロックチェーンの特許数は米国の3倍に達しており、この分野は中国がリードしているからです。

 今後の展開ですが、米国が易々と中国に次世代技術を譲ることは考えられません。米国は貿易以外にも台湾や香港問題などで中国共産党と政治的な争いを繰り広げています。世界の基軸通貨が「米ドル」であることを考えると、中国の「元」に対して何らかのブロック経済を敷く可能性があります。なぜなら香港を巡り、米国や豪、英国連邦などが協力して香港の自治を守ろうとする動きがあるからです。

 米中のブロックチェーンの覇権争いの背景には、こういった複雑な事情が絡み合っているのです。

【追記】 今朝、トランプ大統領が「香港人権法案」に署名の見通しという速報が出ました。これにより米国は正式に香港問題においてデモ側を支持することになります。米国は中国本土とは別に「香港」の関税を優遇しており、より強い態度で香港・中国共産党に警告することになります。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52418410Q9A121C1MM8000/

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