ARM Holdings(ARM)25’1Q決算短信 来期ガイダンスが未達、バリュエーションがそもそも高すぎるという点から決算後株価は-10%と大きくさげてしまいました。ArmV9や新技術の研究開発費は増加傾向にあり、高コスト体質をどう改善できるかが一つのポイントになってくると思われます。

画像1 Arm CEOコメント:第2四半期の収益は、今年の最低水準になると予想しています。 第2四半期のロイヤリティ収入は前年同期比で20%台前半まで加速すると予想している。 25会計年度を見据え、売上高ガイダンスを再度発表する。 売上高は38億ドルから41億ドルで、前年比18%から27%の増加を見込んでいます。非GAAPベースの営業費用は前年比19%増の約20億5,000万ドルを見込む。 将来の成長戦略を支えるために研究開発への投資を続けているため、営業費用は年間を通して一貫して増加すると予想しています。
画像2 25’1Q Revenue 939M$ Consensus 906.5M Beat 32.5M Y/Y+39.1% EPS nonGAAP 0.4$ Consensus 0.35$ Beat 0.05$ Operating Income 47.7%、Margin 448M$ armv9が売り上げの25%を占める、主にスマートフォンが牽引 Microsoft CoPilot PCのアプリはArmベース、Arm ベースのPCが出荷増、重要なアプリは全てArm
画像3 25’2Q、25通期ガイダンス:2Q Revenue 780M$~830M$ Consensus 812.7M$ EPS nonGAAP 0.23$~0.27$ Consensus 0.28$(Miss)25通期:Revenue 3.8B$~4.1B$ Consensus 4.0B$ EPS nonGAAP 1.45$~1.65$
画像4 Arm 25’1Q Revenue(売上)→(利益)Profitsまで:Armは営業コストや研究開発費がかなりのウェイトを占めてしまう為、営業利益率が48%となってしまっております。
画像5 25’1Q コスト内訳:研究開発費 485M$→ nonGAAPの場合 298M$まで跳ね上がります。この理由はArmの株式報酬によるもので、Arm特有の会社事情ともいえる事かもしれません。(要はそれだけ収益がGAAPベースとnonGAAPベースで違うという事なので、Armの業績を見るときはこの株式報酬に注意が必要です。一般管理費 239M$→ nonGAAPの場合 169M$と7000万$もコストが変わります。
画像6 まとめ:CoPilot AI PC、新型スマートフォンなど多くのAIを搭載したデバイスが今後リリースされることが間違いない市場環境はArmにとって追い風以外の何物でもないと思います。この優位性を維持するために多額の研究開発費が必要になる為、コスト管理に対しても注目しておく必要があると思います。(特にGAAPベースとnonGAAPベースでの差を見ましょう)

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