11/12(火)米国市場引け後マーケットサマリー 経済指標:議会改選の下院で共和党が過半数を占める事が確実となりました。これで大統領、上下院共に共和党が過半数を占め法案がより通りやすくなりました。今後1年間のインフレ期待が9月の3.0%⇒2.9%に低下し、雇用面では今後1年以内に失業率が上昇する可能性は34.4%という試算がなされ2022年2月以来の最低水準になった模様です。この事を受け米国債が大きく売られ金利が10bp前後も上昇、10年債利回りも現在4.432%と急上昇しております。

画像1 11/12(火)米国市場引け後 株式市場:Nvidiaは決算期待と証券会社アナリストによるTP上昇の影響を受け上昇、反面Teslaは利益確定売りに押され-6.40%と下落。債務不履行リスクの後退から米国債利回りは大きく上昇、低金利下で恩恵がある公益、不動産、素材、消費財関連セクターが大きく売られました。Nvidia以外の半導体関連は軟調、ソフトウェア関連とCommunication serviceセクターは買われております。
画像2 11/12(火)米国市場引け後 指数:NYダウ 43894.60(前日比-0.90%⤵)SP500 5983.4(前日比-0.30%⤵)NASDAQ100 21068.69(前日比-0.18%⤵)NASDAQ総合 19279.56(前日比-0.10%⤵)Russell2000 2389.30(前日比-1.88%⤵)と本日は4指数とも下落しました。株式市場、債券市場共に資金が抜けた形で先週ヒートアップしたトランプトレードの巻き戻しが起きていると思われます。
画像3 11/12(火)米国市場引け後 指数先物:SP500 VIX指数 Future 15.33(前日比-1.01%)と落ち着いております。ドルインデックスは米景気の先行き感から上昇、106pt台が目の前です。原油は68.00とトランプさんが勝利してから落ち着いている感じです。一時高騰していた天然ガスも本日は少し下がっておりました。金/ドルは更に下落で2600を割りそうです。反面BTC/USDは89142ドルと9万ドルを目の前に少し足踏み状態、ETH/USDは反落して3271ドル付近です。
画像4 11/12(火)米国市場引け後 債券市場:米国の消費者の間でインフレの緩和と雇用市場の改善に対する自信が高まっていることが明らかになり、米国債は全面的に売られ金利は上昇。10年債利回りは4.441%と約10bpも上昇し、イールドカーブはフラット化し2年債利回りとの差も0.1を割り込みました。株式市場、債券市場共に大きく売られる展開となりました。
画像5 11/12(火)米国市場引け後 Fear and Greed Indexは68と再び楽観方向に傾いております。VIX指数も低水準に落ち着き堅調な決算内容に後押しされた株式市場も11月は全体的に好調で、ここから更に高みを目指せるかは本日のCPIなど物価、雇用の指数によると思われます。
画像6 11/12(火)債券市場利下げ織り込み:今後1年以内のインフレ期待値の低下、雇用堅調の見通しで消費者の間でのデフォルトリスク減退の方向から利下げ観測は後退しました。本日のCPIや明日のPPIなど今週は物価指標が出てきますので、インフレが鈍化しているのかが更に注目される事になりそうです。

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