11/6(水)米国市場引け後マーケットサマリー 経済指標:2025年1月20就任の大統領を巡る選挙が終結し、見事トランプ元大統領がホワイトハウスに返り咲く事になりました。株式市場はトランプさん政策の恩恵をまず受けると言われる金融系はほぼ全面的に上昇(セクター全体で+5.3%)次にIndustlial、Energy系銘柄が大きく上昇しております。しかし実際の法案に関しては現在もまだ下院が確定しておらず、上院も60議席確保しているわけではありませんので法案が無条件で可決する訳ではありません。

画像1 11/6(水)米国市場引け後 株式市場:トランプさん再選確定を受け株式市場は好反応、まずは強い恩恵を受ける金融セクターが+5.4% JPMやWFCは+10%以上の高騰を見せました。次にIndusrial、Energy系が強く幅広い銘柄で上昇が見られました。Technology関連も主にSoftware関連に恩恵が大きいと見られこちらも全般的に上昇しました。反対にHealthcareセクターやクリーンエネルギー系銘柄は逆風と捉えられ売られた銘柄が多かった印象です。
画像2 11/6(水)米国市場引け後 指数:NYダウ 43729.93(史上最高値更新、前日比+3.57%)SP500 5927.30(史上最高値更新、前日比+2.50%)NASDAQ100 20774.96(場中で52週最高値更新、前日比+2.71%)NASDAQ総合 18978.65(場中で52週最高値更新、前日比+2.93%)Russell2000 2394.55(場中で52週最高値更新、前日比+5.91%)と4指数とも最高値更新という全体が活気にあふれた市場でした。VIX指数も大幅に下落し16.27です。
画像3 11/6(水)米国市場引け後 指数先物:SP500 VIX指数 Futureは16.33と大幅に下落(前日比-10.98%)し不確定要素であった大統領選が決まった事を安堵していると思います。トランプさん政策はドル高を招く予想からドル指数は105.10まで上昇、円やスイスフランは事前に大きく売られておりました。原油は71.89ドルと比較的安定しており、米国内での生産供給も安定してくると思われます。金/ドルは大きく下落し2700ドルを割れましたがBTC/USDは最高値更新で76000ドルを突破してます。
画像4 11/6(水)米国市場引け後 債券市場:トランプトレードの象徴ともいえる株式市場の歓喜と債券市場の悲鳴、まさにこれがあらわになった形かと思います。主に長期債が大きく売られ利回りは10bp~15bpも上昇しました、FEDのかじ取りにも今後大きな影響を及ぼしてくると思われ利下げに対してより慎重な姿勢を取って来る可能性が考えられます。まずは明後日のFOMC後のパウエル議長の会見に注目したいと思います。
画像5 11/6(水)米国市場引け後 Fear and Greed Indexは前日の44から一気に14ptも回復して58のGreedです。VIX指数も20%以上下落しまして不透明感が払拭されこの後はFOMCへと移っていきます。トランプさん政策の下ではFEDもインフレのかじ取りが難しくなると思われ、より慎重な金利政策になる可能性が高まったと思います。
画像6 11/6(水)債券市場利下げ織り込み:トランプさん返り咲きの影響で12月以降の金利引き下げに対してより慎重な姿勢が示されて来ました。下院を民主党が取るか共和党が取るかでも法案可決の可能性が変わって来ますので、今後はマクロのWatchがより重要になって来ると思います。

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