12/20(金)マーケットサマリー 経済指標:予想よりも弱めのPCE指標が発表され市場は好感し、買いで反応しました。11月個人消費支出物価指数(前月比)予想0.2%、結果0.1%(前回0.2%)11月個人消費支出物価指数(前年比)予想2.5%、結果2.4%(前回2.3%)11月個人消費支出物価指数コア(前月比)予想0.2%、結果0.1%(前回0.3%)11月個人消費支出物価指数コア(前年比)予想2.9%、結果2.8%(前回2.8%)と前回10月よりも下落した形となりました。

画像1 12/20(金)株式市場:株式市場は予想より弱かったPCE指標を好感し全体的に買われましたが引けに掛けて売られる展開となりました。出来高も直近に陽線をつけた際と比較してもそこまで高くなく各銘柄ともに上ひげの長いロウソク足が目立ちますので、投資家さんが慎重になっているのがわかります。センチメントは一旦少し戻した様ですので来週に向けて少し前向きな展開になれた点は良かったと思います。
画像2 12/20(金)株式市場 指数:各指数共に1%前後の上昇を見せ一旦安堵した形かと思います。VIX指数も18.19まで下落し、10年債利回りも一旦下落しましたので年末に向けて多少は安心材料ができたのではないかと思います。来週はクリスマス休日や前日24日が短縮開場の為、出来高が細くなりやすく値動きが荒い展開になるやもしれません。時間軸と方向性を見失わないように自身でも再認識をして、この難しい相場に臨んでいきたいと思います。
画像3 12/20(金)指数先物:VIX指数 Futureは18.17まで下がり一旦は落ち着いた形かと思います。債券が買われ金利が低下した事もありドルインデックスは下落、107.78と前日比-0.58%です。原油はバレル/70ドルを割り69.50ドル(前日比-1.53%)で推移、金/ドルは反発しTonz/2622.84ドルと前日比1.09%で推移しております。BTC/USDは大きく値を下げた所から少し反発し現在95812ドルで推移しております。
画像4 12/20(金)債券市場:PCE指標が予想値よりも弱かった事でドル安、株高の様相に。債券も買われ利回りは長期債を中心に4bp前後下落しました。現在でも10年債利回りは4.5%を超えており市場が見据える不確実性は増している状態です。年末に向けて少しでも懸念が和らいだのは大きいと思われ、来週のクリスマスウィークに向けて多少安堵した投資家さんも多いかと思います。
画像5 12/20(金)Fear and Greed Indexは昨日のExtreme Fearから6pt回復し28のFearまで戻しました。今回のPCE指標はFOMC時には分かっていた点でもあり、FEDの利下げ方向性に関しては変化はありません。しかし各地区連銀総裁のコメントにもあるように時間は掛かっても中立金利に向かって利下げをしていく方向だという点は2022年の背景とは全然違うと思います。あとは現在はまだ見えてこない来年以降のトランプさんの政策に期待したいと思います。(まずは大統領令で何を発するか)
画像6 12/20(金)CME FedWatch Tool:来年の利下げ織り込みは多くて2回は変わらず、現時点での年末予想金利は4%~4.25%ですが3.75%~4.0%まではあり得る展開です。9月から100bp利下げした恩恵はこのあと徐々に表れて来ると思われ、借り入れコストは下がる事が見込まれております。この恩恵は企業の決算内容に表れてきますので、この点は前向きに捉えられる展開だと思います。

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