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WWDC Apple Intelligence で発表された新機能をまとめたいと思います。

Apple株ホルダーの方々、Appleユーザーの方々が心待ちにしていたAppleのAI戦略が遂に正式発表されました。発表された内容を以下にまとめたいと思います。ユーザーの反応と投資家の反応は違うと思いますが、この発表によりAIがより私たちの身近な存在に近づいたと思います。
そしてこれは同時にAIを使いこなすものとそうではないものに分かれてしまう未来も予想され、新たなビジネスチャンスが生まれると同時に淘汰されてしまう業種、職種も出てきてしまうように思えます。私自身も決してこういった分野に明るい人間ではありませんが、できる限り勉強をしながら皆様に分かりやすい情報を届けていく事を心掛けたいと思います。

下記に日本語訳付の全容の動画を投稿しておりますのでテキストで分かりにくい点は動画で理解が深まると思います。


iPhone、iPad、Mac向けのパーソナル・インテリジェンス・システムであるApple Intelligenceは、生成モデルのパワーとパーソナル・コンテキストを組み合わせることで、ユーザーに有益で適切なインテリジェンスを提供します。

全く新しいライティングツール

ライティングツールは、授業のノートを整理したり、ブログの記事を読みやすくしたり、Eメールを完璧に仕上げるなど、自分の文章に自信を持てるようにサポートします。

Apple IntelligenceのRewriteを使えば、ユーザーは書いた文章をさまざまなバージョンから選ぶことができ、読者やタスクに合わせてトーンを調整できます。カバーレターの推敲から、パーティーの招待状にユーモアと創造性を加えるまで、Rewriteは場面に応じた適切な言葉を届けるお手伝いをします。

Proofreadは、文法、単語の選択、文章構造をチェックし、編集を提案します。Summarizeでは、テキストを選択し、読みやすい段落、箇条書きのキーポイント、表、リストの形で要約することができます。

Apple Intelligenceを搭載した新しいシステム全体のライティングツールにより、ユーザーはほぼすべての場所で文章を書き直したり、校正したり、要約したりすることができます。

Mailでは、Eメールの管理がかつてないほど簡単になりました。
優先メッセージでは、受信トレイの上部に新しいセクションが設けられ、当日のディナーの招待状や搭乗券など、最も緊急性の高いメールが表示されます。ユーザーの受信トレイ全体では、各メールの最初の数行をプレビューする代わりに、メッセージを開かなくても要約を見ることができます。
長いスレッドの場合は、タップするだけで関連する詳細を表示できます。
スマートリプライは、迅速な返信のための提案を提供し、メール内の質問を識別して、すべてが回答されていることを確認します。

メールの優先メッセージでは、受信トレイの上部に新しいセクションが設けられ、緊急度の高いメールが表示されます。

メモアプリと電話アプリで、音声の録音、書き起こし、要約ができるようになりました。〈これすごい機能ですね!(^^♪〉
通話中に録音が開始されると、参加者に自動的に通知され、通話が終了すると、Apple Intelligenceが要点を思い出すのに役立つ要約を作成します。

メモアプリと電話アプリで、音声の録音、書き起こし、要約ができるようになりました。


Image Playgrounds

Image Playgroundでは、3つのスタイルから好きなものを選んで、すぐに楽しい画像を作ることができます:アニメーション、イラスト、スケッチの3つのスタイルから選べます。
イメージ・プレイグラウンドは使いやすく、メッセージなどのアプリケーションに組み込まれています。専用アプリも用意されており、さまざまなコンセプトやスタイルを試すのに最適です。
すべての画像はデバイス上で作成されるため、ユーザーは好きなだけ画像を試すことができます。

使いやすく、メッセージなどのアプリに組み込まれているImage Playgroundは、ユーザーが数秒で楽しい画像を作成することを可能にする。

メッセージのImage Playgroundエクスペリエンスにより、ユーザーは友達のために楽しい画像を素早く作成することができ、さらに会話に関連したパーソナライズされたコンセプト候補を見ることもできます。
例えば、ユーザーがハイキングに行くことについてグループにメッセージを送っている場合、友達、目的地、アクティビティに関連したコンセプトの候補が表示され、画像作成がより速く、より適切になります。


メッセージでは、ユーザーはイメージ・プレイグラウンドを使って、友達のために楽しいイメージを素早く作成したり、会話に関連したパーソナライズされた提案コンセプトを見ることができる。


Genmojiの作成

絵文字をまったく新しいレベルに引き上げ、ユーザーは自分自身を表現するオリジナルのGenmojiを作ることができる。
説明を入力するだけで、その絵文字が追加オプションとともに表示される。写真をもとに、友達や家族のGenmojiを作ることもできる。絵文字のように、Genmojiはメッセージにインラインで追加したり、ステッカーやリアクションとしてTapbackで共有することができます。


絵文字と同じように、Genmojiもメッセージにインラインで追加することができます。


写真の新機能がユーザーコントロールを強化

Apple Intelligenceを使えば、写真やビデオの検索がさらに便利になる。
自然言語を使って、"タイダイのシャツを着てスケートボードをしているマヤ "や "ステッカーを顔に貼ったケイティ "など、特定の写真を検索できます。動画内の検索もより強力になり、クリップ内の特定の瞬間を見つけることができるため、ユーザーは関連するセグメントにすぐに移動できる。
さらに、新しいクリーンアップ・ツールは、被写体を誤って変更することなく、写真の背景にある邪魔なオブジェクトを識別して削除することができます。〈下記ビデオファイル参照〉

https://www.apple.com/newsroom/videos/videos-2024/autoplay/2024/apple-intelligence-clean-up-tool/large_2x.mp4

Memoriesでは、ユーザーは説明を入力するだけで、見たいストーリーを作ることができます。
Apple Intelligenceは、言語と画像を理解し、説明文に基づいて最適な写真やビデオを選び出し、写真から特定されたテーマに基づいて章立てされたストーリーを作成し、独自のストーリーアークを持つムービーにアレンジします。さらに、Apple Musicから思い出に合った曲の提案も受けられる。
他のApple Intelligence機能と同様、ユーザーの写真やビデオはデバイス上で非公開にされ、Appleや他の誰とも共有されることはない。


Memoriesでは、Apple Intelligenceがユーザーの説明に基づいてベストな写真やビデオを選び出し、ストーリーを作り、独自のストーリーアークを持つムービーにアレンジすることができる。


Siriの進化

Apple Intelligenceを搭載したSiriは、システム体験により深く統合されます。より豊かな言語理解能力を備えたSiriは、より自然で、より文脈に即した、よりパーソナルな存在となり、日常的なタスクをシンプルにし、加速させることができます。
Siriは、ユーザーが言葉につまずいた場合でも、その言葉をフォローし、あるリクエストから次のリクエストへの文脈を維持することができます。
さらに、ユーザーはSiriに文字を入力したり、テキストと音声を切り替えて、その時々に適した方法でSiriとコミュニケーションすることができます。
Siriのデザインも一新され、Siriがアクティブになると、画面の端にエレガントな光が回り込みます。


ユーザーはSiriに文字を入力したり、テキストと音声を切り替えて、その時の気分でSiriとコミュニケーションをとることができる

Siriは、ユーザーがどこにいてもデバイスをサポートし、iPhone、iPad、Macでの操作方法に関する何千もの質問に答えることができるようになりました。ユーザーは、メールアプリケーションでメールをスケジュールする方法から、ライトモードからダークモードへの切り替え方まで、あらゆることを学ぶことができます。


オンスクリーンアウェアネスにより、Siriは、メッセージで受け取った住所を友達の連絡先カードに追加するなど、画面上の情報に関連するアクションを簡単に実行できます。

Apple Intelligenceによって、Siriはアップルやサードパーティのアプリの中で、またアプリを横断して、何百もの新しいアクションを取ることができるようになる。
例えば、「リーディングリストからセミの記事を出して」とか、「土曜日のバーベキューの写真をマリアに送って」と言えば、Siriがそれを処理します。


Siriは、メッセージやメールで友達から送られてきたおすすめの本を探すなど、アプリの中やアプリをまたいで何百もの新しいアクションを起こせるようになりました。


AIにおけるプライバシーの新基準

Apple Intelligenceが真に役立つためには、ユーザーのプライバシーを保護しつつ、個人の深いコンテキストを理解する必要があります。
Apple Intelligenceの基盤はオンデバイス処理であり、それを支えるモデルの多くは完全にデバイス上で実行されます。
より多くの処理能力を必要とする複雑なリクエストを実行するために、Private Cloud ComputeはAppleデバイスのプライバシーとセキュリティをクラウドに拡張し、さらに多くのインテリジェンスを解き放ちます。

Private Cloud Computeを利用することで、Apple Intelligenceは計算能力を柔軟に拡張することができ、より複雑なリクエストに対しては、より大規模なサーバーベースのモデルを利用することができます。
これらのモデルはAppleのシリコンを搭載したサーバー上で実行され、Appleがデータを保持したり公開したりすることがないようにする基盤を提供します。

また、Private Cloud Computeは、ソフトウェアが公開ログに記録されない限り、iPhone、iPad、Macがサーバと通信しないように暗号化されています。Private Cloud Computeを搭載したApple Intelligenceは、AIにおけるプライバシーの新しい基準を設定し、ユーザが信頼できるインテリジェンスを解き放ちます。

Chat GPTがAppleのプラットフォームに統合

アップルは、iOS 18、iPadOS 18、macOS SequoiaのエクスペリエンスにChatGPTへのアクセスを統合し、ユーザーがツール間を移動することなく、ChatGPTの専門知識(画像や文書の理解機能)にアクセスできるようにしている。

SiriはChatGPTの専門知識を活用することができます。ChatGPTに質問が送られる前に、ユーザーは文書や写真とともに質問し、Siriが直接答えを提示します。


ユーザーが許可すると、SiriはChatGPTの幅広い知識を活用し、直接答えを提示することができます。

さらに、ChatGPTは、Appleのシステムワイドなライティングツールで利用できるようになります。また、Composeでは、ChatGPT画像ツールにアクセスし、執筆内容を補完する様々なスタイルの画像を生成することができます。


Composeでは、ChatGPT画像ツールにアクセスし、文章を補完するさまざまなスタイルの画像を生成することができます。

ChatGPTにアクセスするユーザーのIPアドレスは隠蔽され、OpenAIはリクエストを保存しません。ChatGPTのデータ使用ポリシーは、アカウント接続を選択したユーザーに適用されます。

ChatGPTはGPT-4oを搭載し、今年後半にiOS 18、iPadOS 18、macOS Sequoiaに登場する。ユーザーはアカウントを作成することなく無料でアクセスすることができ、ChatGPTの加入者はこれらのエクスペリエンスからアカウントを接続し、有料機能にアクセスすることができます。

Apple Vision Proの日本国内販売開始

Appleは6月28日から日本でVision Proを販売すると発表をしました。
価格はなんと(税込み)599800円のようです・・・(;゚Д゚)

対応デバイス

気になるこのApple intelligence 対応デバイスは、「iPhone 15 Pro」とM1チップ以降を搭載したiPadとMacで利用できるようです。

※つまりiPhone15では使えないのと14以前のモデルでは使えない様です。
私はiPhone13なので、9月に発売されるであろうと思われるIphone16を買うしか方法が無さそうです・・・(-_-メ)

iPadでは、「13インチiPad Pro」「12.9インチiPad Pro」は第5世代以降、「11インチiPad Pro」は第3世代以降、「iPad Air」は第5世代以降が該当する。

投資家としての株価が下落した見解と今後の見通しについて

本日の特大の出来高(ここ数日の倍近い出来高です)は世界中の投資家さん達が注目していた証だと思います。
値動きに関しても売りと買いがかなり交錯しており、結果的に株価は下落しましたが引けで-2%とまずまずだったのではと思います。

発表された内容に関しては事前に予想されたものとそこまでの変化は無かったと判断された投資家さんと、今年9月に発売されるであろうiphone16の売上が予想以上に伸びてAppleが再び成長の軌道に乗り始めると期待される投資家さんと分かれたと思います。

実際このApple Inetelligenceは Ipone15 Pro以上のモデルでないと使用不可の為、このIntelligenceを利用するためには新しい端末に買い替えなくてはなりません。果たして価格はいくらなのでしょうか・・・?(個人的には20万円は下らないとおもうのですが、携帯端末に20万円ってちょっと気が引けてしまうのは正直なところです)

この買い替え需要がどれだけ刺激されるかですよね。またAppleの世界市場として日本は全体の約6.6%程度ですので日本人の感覚より、米国、ヨーロッパ、中国が鍵を握ってきます。

株価に関しては現時点では何とも言えませんが米国ではこの夏から試験的に利用できるようになるらしく、秋にはベータ版が提供される様ですのでその時点の評価で株価の方向性はなんとなく見えてくるのではと思います。

Appleの株に対して特別な感情をお持ちの方も多いと思われますので、あまり偏った見解を述べるのは避けさせていただきますが今後の株価の動向にはより注目したいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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