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『いとも優雅なる中世の小宇宙』内藤コレクション 写本

「いとも優雅なる」の煽り文句に痺れます。

アートは美術館にあった方が幸せだよ、と思っているのですが、コンデ美術館にある写本に関しては、もし『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』が盗み出されたら疑われるかもしれない。
写本かなり好きです。

今回の展示は終了してしまったのですが、西洋美術館に寄贈されているので、今後も拝見する機会はあるでしょう。
たぶん、常設展でも何点か展示されるのではないかしら。
ただ、今回150点の作品を一度に見る機会があったのは幸いでした。

今回の展示は聖書、聖務日課、時祷書、暦など、用途別に展示されていました。
でもね、頭の中で国別で展示を並べなおしてみたら、その国ごとの特徴が見えて面白かった。
特に、フランドル地方のものは、常々ボスに描かれているこの怪物たちはどこからきているのかしら、ボスが突然インスピレーションを得て描いているのかしらと、思っていたことに答えをくれました。
ここにいたわ、怪物たち。ワクワク。

近眼で老眼の私は、作品に目のピントを合わせるのが大変でした。
単眼鏡必須です。
とにかく小さい。
そして細かい。
そこが愛おしい。

どうしても欲しくなって、複製画を買ってしまいました。
今、ミュージアムショップのサイトを見たらsold-outになっていました。
良かった。
コンデ美術館もイライラした私泥棒が入らなくてほっとしていることでしょう。

特色刷複製画 写本:受胎告知

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