見出し画像

回復の兆し

妻の実家に帰って5日目。ようやっと回復の兆しが見えてきた。
ーーー
夢は相変わらず、謎なものが多い。今朝は、ある映画の監督代理を頼まれて、わざわざパリまでロケをして撮影をしたが、出来は散々だった。何せ、他人が書いたシナリオと絵コンテだから感覚がわからない。予算もオーバーしてるし、お手上げ状態なときに、監督が帰ってくることになり、帰国することになって胸を撫で下ろした。
時はたち、映画祭の授賞式だった。僕も一応は代理なのでタキシードで参加した。スクリーンに映し出された映画の前半、僕の撮影パートはまるで実験映画で、全く意味がわからない。観客の反応といえば、みんな宴会騒ぎで見てもない。
場面はいくつか変わって、目が覚めたら。あとは覚えてない。
まぁ、現実において心当たりがないわけではない。他人の褌を絞めても碌なことがないよという話だ。
ーーー
連日、遠くまで出掛けている。

1日目・・南湖と呼ばれる湖と西郷瀞の清流。
2日目・・疲労で昼まで寝て、ハンモックや買い物など。
3日目・・キノコ岩と呼ばれる山と猪苗代湖
4日目・・カブトムシの館(山奥)雨。大きな遊び場2時間、(肩こりによるひどい頭痛)
5日目・・大きな遊び場、無印、図書館でやっと自分時間のスケッチ。
ーーー
この期間も、19:00-21:00まで長男の世話や寝かしつけ、ルーティンよ耳かきやお祈りなど・・。ご飯が出て、広いお風呂に入れること、そして朝寝坊できることで、やっと気力が湧いてくるのを実感した。
それにしても昨日の背中痛と肩こりからくる頭痛は、年に数回しかないほどのひどいものだった。ロキソニンを飲んでなんとか寝てやりすごしたくらい。

一人の時間をいただき、見晴らしの良い図書館で、空を見ていたら、雨上がりで雲の隙間から光が差し込んできた。

図書館の見晴らし
仏閣と夕日
スケッチを描く
陽が暮れる

そして、館内に戻って、スケッチを続ける。やがて失明する可能性もあるために、今から目を瞑って絵を描く練習をしている。それぞれ3分ほど。

降り注ぐ光
とおくの犬
面影
手のおもむくままに

心が澄み切っていく。体に澱んだ疲労感も消えていき、瞑想状態になる。集中して鉛筆を動かす。
とても満足した。

帰ったら息子が、ペーパクラフトで作った恐竜たちを見せてくれた。とても良いできた。ご飯を食べ、迷路制作に付き合う。すでに寝る時間は過ぎている。
先日迎えたカブトムシの様子を丹念に見ている。名前は「カブト君」だ。彼の家族も、愛犬モネから、金魚のレッドちゃん、ブラック君に続き、カブト君も仲間に。
寝る前の「怖い夢を見ないお祈り」の最後の感謝の祈りに、彼も名も連なることになった。
耳かきをして、寝る。「パパのこと大好き!」といっていた。
娘も元気である。言葉もずいぶん達者にあった。色を言う時は、全部「あおっ!」だ。みんなの名前も言えるし、嫌な時は「いたずら、いや!」みたいなこともいう。怖いもの知らずで、遊び場にいっても全ての遊具に挑戦するあたり、息子とは正反対だ。
「うまぃ!」「まずい!」アンパンマンが大好きで、「パン!」という。僕が実家に帰った初日の改札で、先頭を切って駆け寄る息子の後で走ってやってくる娘。「パパー!」といって、僕の股に頭を挟んでいた。

幸せとはこう言うことなのだろう。

心身の疲労も回復して、実家滞在もあと一日。どこかしらに出掛けないと気が済まない妻は、那須高原まで計画を立てている。僕はただ、なるだけ疲れないようにしつつ、子守りも激しい頭痛がしない程度でほどほどに、自然と景色と、今この瞬間を楽しもうと思う。

くれぐれも、「休み」にきているのだから。

よろしければサポートお願いいいたします。こちらのサポートは、画家としての活動や創作の源として活用させていただきます。応援よろしくお願い致します。