心因性という世界
北海道旅行の途中から、トイレにかけこむことが多くなった息子だったが、帰ってきてからその頻度が過剰になり、小児科に診ていただいた。
心因性頻尿
何かのストレスにより、過剰に尿意を感じてトイレに駆け込む。安全地帯になる場所。昨日は、1分も待てずに何十回とトイレにいく。そして尿や便が出ないことで泣いていた。
20時には寝る息子が23時をすぎてもずっとトイレに篭っている。
集中している時間は尿意をわすれているようなので、いろんなことを試して、一緒に過ごした。トイレの時間も、キン肉マンクイズや、虫バトルの選手を考えたり、保育園の先生クイズなどを、蒸し風呂トイレに扇風機を当てながら、共に過ごした。
トイレに行くことに対して、親は見守ることが大切だ。妻は下の娘につきっきりなので、僕がすべてフォローする。やっと寝ついたころには、心身ともにクタクタになったが、安堵感もあった。大変なのは息子自身なのだ。
親として、子に安心感を持ってもらえるためには、全力で尽くす。何者にも変え難い家族の困難に、少しでも役立てられるなら、両手両足を捧げても構わない。
と、いっても、一緒に楽しく過ごすことだけ。気負いはない。いつも通り。ただそれが、部屋かトイレかの違いだ。
保育園でも先生たちにご理解を得て、なんとか安心にトイレにいけるケアをしていただき、ありがたいなと思う。普段なら当たり前の日常が、どんどんカラフルで優しい世界に変わっていく。
心因性。
心の問題と片付けられることもあるだろう。「お父さん、気にしすぎないで」と初老の先生にも言われた。よくあることだと。それはそうだろう。あなたにはよくあることだけど、僕や息子には初めての事なんだよ。
昨日は、だいぶ落ち着いてきた。保育園でソーラン節を覚えたことに自信をもって、テンションも高い。家でも、妻が買った虫のペーパークラフトにハマってる集中していた。夜も22時前には寝れた。
そうやって、変化していく。だから、変化を受け入れていくこと。その変化から、学び続けること。
僕はまた、子供たちから学ばせてもらった。ありがたいことだ。さて、今夜も頑張ろう。楽しんで。