〈週刊〉作家哲学について語ってみる
作家哲学って何だろ?っていうのは簡単に言うとここでは作家としての経験値、人生に深みを出していきたいみたいな解釈になります。
アートをやっていく上で欲しい重厚感というか…やはりただ若者が作品を作るよりも熟成ワインや熟成ハムを目指していきたいみたいな…。単純に人生を長く生きた方が経験は増えますが、意図的により早く熟成させたいという事で(熟成っていったら食物になっちゃうので”成熟”に直すw)
今回は作家哲学について語ってみます
インプット
前にも話題に触れたけどとにかくこれ。
その中で最近私が最も「これだ!」と感じたのは〈文学〉です。
本を読むなんて、最初は映画と比べたら映像美がある訳じゃないし、直接色の参考にならないな…と感じてて更には私には行を何度も飛ばしてしまったり同じ行に行ってしまうという小学生の頃から若干のディスレクシアがあってすごい読書に苦手意識がありました。
ところが、近年 Kindleのおかげでこの若干ディスレクシアがかなり緩和したんです🥹 文字を大きめに設定したり、行の間隔を空けて表示する事。これだけでかなりの確率で読み飛ばしが防げるようになってスラスラ読めるように!そうしたら今度は映画よりも本が楽しくなっちゃって✨✨
特にここ数ヶ月は文学にのめり込んでます。特に名作系ですね。昔は難しそうだなと思って避けていたものが試しに読んでみたら凄く良くて!なんというか一冊読んだだけで3年くらいは成熟するような感覚があるんですよ。(本を読むことによって今まで映画やドラマで触れてきた人間ドラマや生命とか色々な知識や考えと共鳴するからかもだけど)
読書が作家哲学に磨きをかける上で最も効果を感じられるのが、作品のコンセプトやステートメントなどを語ったり文に書き起こす時!
私もこの作業苦手な方だけど、もう少し勉強していけば滑らかに伝えたい事を美しい言葉でも書けるようになると思う。だからもっと本を読み漁りたいと思います😁
昨年、コンセプトの書き方に悩んでアートの論文の書き方向きよ本買って読んだのだけど 全然つまらなくて(汗)むず過ぎて完全に美術評論家とか向けで参考にならなくて売っちゃったんだよね。
何が言いたいかというと、直接的に関係ないものを色々インプットする事の方が最終的には最もいい経験になるんだなと感じたという事なのです。
地味だけど、更なる成熟の為には 私が思うに
成熟をする為だけの活動だけじゃ足りないんだと思う。
何というかベタだけども、
失敗、後悔、悔しさ、苦悩、痛み、怒り…
こういう何とも言えない経験全てが人生のスパイスになって、これがあるのが前提として読書や映画鑑賞、音楽、旅…インプットをすることで最大の効果を発揮出来るはずなんです。
例えるなら、失恋ソングは本気の恋をして失恋してからじゃないと しみてこないのと同じかな?!🫣
その点では私は学生時代にツラい体験を既に半生分はしたんじゃないの?と思う。病で生死を彷徨うような入院体験もしたし、そういう経験は一番 人生に、作家哲学に大きな影響を与えてくれたと思う。
私がこんなに活動的なのも、
幼少期 喘息で夜な夜な苦しくて朝を迎えられず死ぬかもしれないという恐怖から …
毎日やりたい事をとにかくやって後悔のないように生きよう!って。もし、また朝が迎えられたら神に感謝しよう!って日々を送ってきたからかもしれない。
日々を一生懸命生きることで人生に深みが増すように作家としても磨きがかかる!
AIが、より人間に近づいてきててアートも生成してしまう…こんな時代だからこそ 私たち人間だけが持つ思考や成熟?によって強い感情を感じさせる事が出来る”作品”こそが生き残っていくのかもしれない。
そして作品だけでなく、作家として魅力的な存在を証明する事によってアートは本当の意味で完成するのだと私は思う。
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