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探求文庫#150 あなたは一体何を見ているのか?
あなたは一体何を見ているのか?
突然ですが、
「みかん」
パッとこの文字を読んで、あなたにはなんらかの「みかん」のイメージが湧いたと思います。大きな夏みかんを思い浮かべた人、よくあるコタツに入って食べる小さなみかんを思い浮かべた人、それぞれでしょう。(最近みかんの話が多くて恐縮です笑)
あなたは「みかん」の実物を見たわけではあく、言葉から自分の中で『イメージ』を見た。そうですよね?
では実際にみかんを見たとします。
目で、みかんを見た。しかし実はそのみかんも、現実や実物ではなくて、あなたのイメージかもしれませんよ?
「そんなバカな!私は目の前のみかんを見てます!」と言うかもしれないけど、本当に「見て」いるのでしょうか?
話を変えて、あなたはスマートフォンを使ってると思います。
では問題。
スマホのトップ画面のアプリの並び順、覚えていますか?
たぶん、「えっと、時計がこの辺で、SNSがここで、カメラが上の方で、メールソフトがこっちで、設定がこっち……?」と、まったくうろ覚えではないでしょうか?(僕もそうです笑)
でも、あなたは自分のスマホを「よく知ってる」と思ってるはずです。毎日見ているはずです。
みかんでもスマホでも、りんごでもよく使うマグカップでも、よく着る服でも、じっくり見て確認するのは最初だけで、途中から我々はその作業を放棄します。なぜなら「知ってる」から。
でも、実は知ってない。そうでしょ?みかんだって、隅から隅まで形状や艶や突起や傷を覚えていますか? ざっくり見ただけです。視界に入れただけです。なのに自分としてはしっかりと「見たつもり」になってる。
それを責めているのではありません。 ただあなたは実際に何を見ているのか?ってことです。
こちらのnoteでも、
映画と、スクリーンの話を書きましたが、似たような話です。
あなたは現実を見ているのではなく、あなたのこしらえた「イメージ」を見ている。あなたは現実のありのままの姿を見ているのではなく、あなたのイメージを見ているに過ぎなかったりします。
家族の「顔」や、毎日会う職場の人の顔、よく見てますか? 本当に見ていますか? よく知ってるからと言って、多分毎日ちゃんと見ていないのでは?
つまり我々が普段見ているものは、ありのままの事実と程遠い、自分で作り出したイメージかもしれない。
これって怖いことですよ? 自分の思い込み次第で、目に見えるものが変わってしまう。良くも悪くも、ね。
良くも悪くも
と聞くと、
「良いと思えるならそれでいいじゃない?」
と思う人もいるでしょうけど、本当にそうでしょうか? その「良い」は事実ではないのですよ?
オウム真理教のようなカルト宗教で、今でこそ「元信者」で、社会復帰されてて「あの頃はどうかしてた」と言ってる方のインタビューとか見たことありますが、その当時はそれを本気で信じ込んで、見てる世界に対して、充実感や幸福感を感じていたのです。
洗脳ってやつですね。これを「洗脳されてても、本人が良ければいいじゃない?」って言えるでしょうか?
もっと俗な例を出すと、スマホで自撮り写真撮って、アプリで肌を美肌にして、目をでかくして、顔をほっそりとさせた加工しまくった顔が「私の顔」と思って幸せに感じている人がいるとかけまして…(実際、多いと思います)。
その人の「本当の幸せ」とときます。
して、その心は?
・・・
・・・
まあ、お答えはお任せします(笑)
何が言いたいかと言うと、
「我々は何を見ているのか? 見ているものは事実なのか?、そして、それを見ている者は『誰』なのか?」
ってことです。
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「何を見ている?」ですが、我々はありのままの現実ではなく「偏ったもの」を見ている可能性が高いです。
カルト宗教の洗脳にしろ、自撮り加工のような自己催眠的なものにしろ、そこには必ず「二元」の思考が潜んでいます。
二元の世界とは、二つの対象的な状態が両立しない世界観とも言えます。一方しか選べない。そして人の思考は、とにかくどちらかに偏る性質があります。
「現状が悪い」という欠乏感や不足感がベースにあり、その反対の「良い」を持ち込むことで解決しようとする…。
カルト信者たちは世の中に不満と不安を持っていたからおかしな教義にのめり込んだのだし、加工写真女子たちは、普段の自分の容姿が「悪い」から(と思ってる)から、加工して“良くしよう”としたわけです。
しかし、その「良い」状態とやらへ行くと、いつか必ず「反動」があります。それが二元の世界のルールです。そしてそれが「偏る」ことの落とし穴です。
後半はお知らせの後
☆ ワークショップ
つながるからだ、つながるこころ
聖音瞑想会 大阪 2月24日
癒しと調律。ボイスヒーリング「調う」 2月18日(日) 残1名
歩く! 山を歩き、五感を開く
☆Youtube更新
二元の世界
良い状態をいくら洗脳や思い込みで捏造しても、必ず反転します。それが「二元の世界」です。
これは悲劇を生みます。その悲劇はカルト信者が「現実に目覚めた」時であり、加工女子が「素顔を受け入れた」時でしょう。
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