別れ、卒業。(マガジン限定)
今回はかなり個人的な話になる。
昨年10月に、父が死んだ。男にとって“男親”とは、大きな「壁」のような存在だ。いろんなわだかまりや、いろんなすれ違いを残したまま、父はこの世を去った。
俺が物心ついた時には、6人家族だった。両親、兄、祖父。ここで祖母、とというのが普通だが、家には祖母はなくなっており、曽祖母がいた。
曽祖母が死に、祖父は別の女性と再婚し(それが父と祖父との決定的な遺恨の元だった)、家を出て行ったので、俺は基本的に4人家族の次男として、北海道のとある街で生まれ育った。
4人の家族のうち、数年前に兄が死に、昨年に父が消え、そして先日、母が亡くなった。68歳だった。
先に言っておくが、悲しいとか、そういう気持ちは一切ない。母が死んで「よかった」と思っている。
(やっと、楽になれたんだね)
と、心底思うし、親戚とも連絡しあったが、皆そう言っていた。
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言葉の力で、「言葉で伝えられないものを伝える」ことを、いつも考えています。作家であり、アーティスト、瞑想家、スピリチュアルメッセンジャーのケンスケの紡ぐ言葉で、感性を活性化し、深みと面白みのある生き方へのヒントと気づきが生まれます。1記事ごとの購入より、マガジン購読がお得です。
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