「置き忘れた子供心」を取り戻せ。
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こちらのnoteで、
子供の時代の「教師」の影響力について書きましたが、今回のテーマは「子供心」です。
一時期流行った「ピーターパン症候群(シンドローム)」は、自分の中に「成長したくない潜在的な自己」がいて、それが成長を阻んでいる、みたいなやつだけど、今回はそれとは似て非なるものかもしれない。
「成長したくない」ではなく、「成長できない」、もしくは「成長の仕方がわからなくなった」潜在的な自己…。もっと簡単に言うと「内なる子供」というやつであり、インナーチャイルドとか言われるそれかもしれない。
ただ、インナーなんとかとか、潜在的とか、その辺の「言葉」の定義が曖昧なので、自分の中の「内なる子供」という風に扱う。
内なる子供ってなに? って話ですが、もちろん誰しもそれがあるんだけど、人によってはこの「内なる子供」がふて腐れてたり、いじけてたり、怒ってたり、悲しんでいたり、不安があってたりせいで、その人の内面にその手のネガティブな感情が抑圧されて眠ってる。
それが本人もなかなか気づけないんだけど、自分のコントロールの及ばない領域で、自分の思考や感情がネガティブに偏り、何でも無いはずなのに不安になったり、すぐにいじけたり、イライラしたりする。
これはやはり「子供の時代」、特に「幼少期」の体験が尾を引いているのは間違いないと思う。
本来ならその頃に「満たされるべき」欲求や、「発散されるべき」感情があり、しかしそれが何らかの理由(親、教師、環境)により強く「抑圧」されたケース。
そうなると、本来ならそうやって成長するはずが、そこが成長できないまま、体だけでかくなり、さまざまな社会的な知識だけを身につけて大人になってしまう。
これは植物、「木」で例えると、どこか一箇所だけが枝打ち(抑圧)されて、でも栄養を与えられて育った場合。その木は非常に偏った、歪な形態の木になったようなもの。
そんな風に育った樹木はバランスを欠いているので、小さいうちはいいのだけど、大きくなるに連れて栄養分が行き届かなくなり、生命として貧弱になる。
で、今のは例えだけれども、そのような人間の大人が多いこと多いこと(笑)
かく言う僕自身が、非常に偏った、歪極まりない人間だったし、もちろんかなり修復できたのだけど、今でもその修復の後は残っているので、その仕組みはよくわかる。
修復できたと書いたけど、どのように修復とやらが為されたのか?
簡単だ。自分の「子供時代をやり直せ」ってことだ。
・我慢してたこと
・欲しかったこと
・やりたかったこと
たくさんあったと思う。
でも、こういうこと言うとすぐに、
「何をやりたいのかわかりません」
となる人が多い。
もしくは、
「世界一周したいとおもってましたが…」
とか、
「豪華なお城みたいな場所で、お姫様のドレスを着たい」
とか、無茶なこと言い出す人もいますが、それは「空想」か「妄想」ですよ?
あのね、子供の欲求です。本当に 世界一周旅行したかったわけではなく、その体験で得られる「感情」を欲しかったわけです。世界一周がどういうことかわかっていなかったと思うし。
そして本当にお城に住みたいわけでも、姫様になりたいわけでもないんです。イメージだけの妄想や空想は「やりたいこと」とは違います。
多分その空想をベースにした「物欲」のようなものは“フェイク”です。世界一周したくなってしまったなんだかの“きっかけのスイッチ”や、姫やラグジュアリーな住居などへ憧れるスイッチがあったと思う。
そうではなく「日常ではない場所に行きたい」とか「人目を気にせず好きな服を着たい」という、十分に叶えられるような欲求だと思う。
さらにもっと言ってしまうと、シンプルな動物的、本能的なものだったりする。
例えば、
「思い切り声を出す」
「怖かったり不安だったりしたら泣き叫ぶ」
「嬉しいときに歓喜のオニ喜びをする」
「嬉しくて踊り出す」
「怒りに暴れる」
「むしゃくしゃしたら駆け出す」
「食い散らかす」
「遊び散らかす」
などなど。
もちろん、大人なら「片づけ」しないとならないし、感情を抑制しないとならない。
しかし、もしこれらの衝動があなたの中に眠っているのなら、解き放つべきだ。
それは置き忘れていた子供心であり、成仏してないインナーチャイルドの欲求であり、未浄化の幼い願いだ。
なんでもいいから、やってみるといいと思う。もちろん、できるなら人に迷惑かけないように。
と、「人に迷惑」を書きましたが、実はこの「子供の頃の欲求」において「人を巻き込む欲求」というのがあります。
これがやっかいなんですよ奥さん…。(こちらのYoutubeラジオでも似たようなことを話しています)
人を巻き込む欲求の、その代表例がこちら!
愛されたい!!
です。
しかし、この「愛」が難しい。
この手のことを言う人の多くが、愛の定義が分かってなくて、ただ単に、
「ちやほやされたい」
「わがままを聞いてほしい」
「こちらの感情に合わせてほしい」
が愛されるだと勘違いしているケースが多い。
「かまってほしい」
「必要としてほしい」
「褒めて認めてほしい」
とかも同じ。承認欲求も含みますが、上記の「姫様願望」はすべてこれですね。
この「愛されたい」願望って、インナーチャイルドの願いのようで、「もどき」の可能性が高いですから要注意です。
姫様願望を他人を使って叶えてもらうことは、確かに愛も含まれるかもしれませんが、ここには多くの問題が発生します。
だって、多くの人が上の項目を誰かがこなしても、一時的であり、一過性であり、根本解決には至らず、むしろそれに依存します。わかりやすいのがホストクラブ依存や、推し活の対面ビジネスにハマる人もそうです。
だからこの姫様願望を満たしても「愛されたい」が解消されるわけではないのです。
まずはその知識を持つことです。ちやほやされるのは、愛されてるわけじゃないってこと。そしてそれは脳内報酬系という、麻薬にハマる仕組みと同じ状態になり、依存症になってしまうということ。
そして「愛される」とはどういうことか? を考えてみることですね。
それを踏まえて上で「期待しすぎない」ことです。あなたの思った通りになることが「愛される」ではありません。
だからもっと様々な状況を「愛」と捉える感受性が必要になります。期待した「500%」の愛ではなく、もっと些細な「30%」くらいの愛もあるはずです。
例えば、普通に話を聞いてもらったり、誰かを助けて感謝されたり、一緒に何か役割分担で作業したり。
これって立派な愛ですよ? 大きく派手な愛ではなく、身近で小さな愛がたくさんあることに気づきましょう。
そしてそこから人間関係が構築され、より深いコミュニケーションが生まれて来てから考える。
「本当に私のためを思っているのか?」
あなたの「姫様願望」を叶えてくれる人が現れたとして、それは本当にあなたのためでしょうか? あなたがこれから人生を幸せに生きるなるために、必要なことでしょうか?
親が子供を愛して育てる時、何でもかんでもわがままを叶えて、なんでもやってあげたら、その子は大人になったら不幸になります。何もできない、自立できない人間に育つからです。
だから友人でも恋人でも、「あなたのため」を本当に思うのなら、時に厳しい指摘や、耳に痛い言葉もあるはずです。
そこをきちんと考えれないと、イケメン・ホストにその場限り「いい子いい子」されて優しくされると、ころっと惚れて「この愛は本物よ♡』とかハマったり、霊媒師(自称)やエセ・セラピストに優しい言葉をかけられて陶酔したりして、一過性の「愛されたい」を満足させ、依存症に陥ります。
だから「愛されたい」欲求にはとても注意が必要なのです。
何を持って「愛される」とするか? その定義をしっかりと深掘りしないと、気がついた時には愛されるどころか、わがまま放題で人から嫌われれるくらいならまだマシで、依存して、挙句に騙されて、人生がますます混迷します。
インナーチャイルド“もどき”と書いたのは、実はこの「愛されたい」は、他者を使わないと満たせないと思い込んでるだけです。
他者という外の世界ではなく、自分の内面の世界が愛の届く場所です。
そう、つまり結局「自分自身」です。
そもそもそんな風に拗れたまま大人になったのも、確かに幼少期や子供時代に「きっかけ」はあったと思います。それは親とか、周りの誰かとの関係性でしょう。
でも、自分が自分を愛していたら、大人になってから、自分の欲求を叶えてあげられたはずです。子供の頃は無理だったけど、大人になり、自立し、自分に目を向けていれば、いくらでもチャンスはあったはずです。
でも、今からでも遅くはないです。
「愛されたい」の欲求を満たすのは、とにかく「自分で自分を愛する」ことです。それが初歩であり、同時に奥義です。
愛する、は『能動的』な意志です。あなたが自分を愛すると覚悟を持って決めるのです。
すっかり長くなったので、また続編っぽいものも書きます(まだまだ伝えたいことがあるので…)
とにかく、自分を愛すること。
自分を満たす。子供の心を取り戻す。けどそれは「母親」のように、甘やかしつつ、甘やかし過ぎず、将来や人格形成も考慮に入れてくださいね。
さて、6月8日(土)、こちらのワークですが、
残り「2名」です。
京都でご参加の「みかんさん」から、レポートと感想をいただきました。
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ワークショップのお知らせ
「地の唄」
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