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「インサイド・ヘッド2」を観て。人と「感情」について

docomoの特典で、ディズニープラスに加入しているので、そこでしか観れないものをいつくか観ている。

今回は、こちらのインサイド・ヘッド2を鑑賞した。

https://www.disney.co.jp/movie/insidehead2

インサイド・ヘッドは前作のいわば「1」を観ていて、それがとにかくとても素晴らしかった。

と、このnoteとほぼほぼ同じ内容を、Youtubeラジオで話しています。

読む、聴く、お好きな方をどうぞ。

ストーリーは、ライリーという名前の、11歳の女の子がいます。

あ、そこそこネタバレなので、聞きたくない人は止めてくださいね。

で、この女の子、ライリーが主人公ではなく、内側の話。「喜び、怒り、嫌悪(ムカムカ)、恐れ(ビビり)、悲しみ」という感情達(感情と思考が合体したようなもの)が主人公です。

特に「喜び(JOY)が主導権を握り、喜びを中心に人生を進める。

悲しみはいつも邪魔者扱いされていたけど、実は悲しみがあって寄り添うことで、人は癒され成長する、というのが前作。

そして今作。

ライリーは15歳になり、「思春期」へ突入。

内部構造が変化して、これまでのようなシンプルな感情だけではなくなる。

思春期から新たに加わった感情の仲間たち。

シンパイ(不安)、イイナー(妬み)、ハズカシ(恥ずかしさ)、ダリィ(アンニュイ・物憂げ)という新たな感情たちが加わる。

この新しい感情は、主にシンパイが、ライリーの行動に、ミスが起きないよう、不安が現実にならないように、最悪の状況を考えながら行動を司令する。

ディズニーアニメだし、子供向けのような話だけど、実際にこれは我々が成長とともに辿る過程であり、リアルな設定だと思った。

子供の頃はシンプルだった。基本的に喜びで人生を進めるための選択をするし、怒りや悲しみも、そのまんま表現する。

多分、あなたもそうだったでしょう?

しかし、成長と共に、感情をそのまま出しては生きていけなくなる。遅かれ早かれ、多くの人はシンプルな感情表現と選択を抑圧し、関わる人と人との社会との損得など、駆け引きで言動を選択するようになります。

つまり、僕やあなたを含め、現状の大人たちを見ればわかるように、人生における選択が、喜びや、好き嫌いで選択するより、不安や恥ずかしさを恐れる、そのリスクを避けるための選択をしていることが多い。

他にも、妬みからの攻撃的、批判的な言動をしていたり、本当は怒ったり泣いたりして感情を表現したいのに、捻くれて、斜にかまえてたり、おどけて誤魔化したり。

恥ずかしさのせいで、伝えたいことを伝えられないとか、欲しいものを欲しいと言えないとか…。

幼い頃って、そんなリスクマネジメントしないで、まっすぐでしたよね? 

つまり、今述べたこれら、アニメで言う思春期に導入された新たな感情は、社会的な知恵が生んだ思考。

感情、と作品内では扱われますが、これは「感情もどき」の思考です。

この感情もどきたち。

アニメはそれを「思春期」という、なんともわかりやすい言葉で表してくれましたが、まさしくたいていの人が、10代の頃にこれらの思考が身につきます。

早い人なら幼稚園児くらいから利害関係とか学び始めるでしょうね。僕なんて完全にそのタイプでしたね。常に損得で動く嫌なガキでしたよ笑

ちなみに、先に言っておくと、これらの社会的な思考を否定するわけではありません。

なぜならこれらは我々が社会を生きる上で必要なものです。人は1人で生きているわけではないからです。純粋無垢な素晴らしいなんてことはないです。いい大人になって子供の情緒ではやばいですよ。

だけど、現代人というか、今の大人たちは、明らかに社会的な思考に偏りすぎていて、本来のシンプルな感情を抑圧させている。

そして多くの人が、そんな感情の抑圧がデフォルト状態になり、つまり、感情を表現しないことが通常モードすぎて、もはや自分が何を感じているのか、何がしたいのかってことに、気づけなくなっている始末です。

この「インサイドヘット2」のアニメでは、不安や心配が暴走してしまったところを、最後は元からある感情たちと融和し、さらに、ネガティブな記憶との向き合い方など、改めて考慮し直して、最終的にはあらゆる思考と感情がバランスを取り戻す、というストーリーですが、とにかくその辺のまとめかたも見事でしたね。

ディズニープラス、でしか見れないのかな?もし見られるならとにかくおすすめです。(他の媒体でもレンタル配信で観れるようです)

で、結局何が言いたいのかというと、自分の感情についてです。

このアニメでは、感情たちは「司令部」というところにいて、宿主のライリーに、各種感情たちが指示を出しています。

これ、我々の内面の似たようなもので、僕らが自分で考えて、自分で実行していると思っている言動が、実はこれら感情や思考という、いわば別の生き物の指示で動かされている、のです。

そんなバカな、と思うかもしれませんが、実際そうです。

例えば、こういうことをいうと、今の時代コンプラが問題になるのかもしれないけど、女性が月のものの周期で、感情が荒ぶりやすくなるって、本人がその感情や衝動を選択しているのでしょうか?

ホルモンバランス、というやつですよね?つまり、感情や衝動が、ホルモンに支配、とまではあえて言いませんが、多大なる影響を受けているのは間違いないですよね?

男もホルモンバランスで感情はうつろいますが、特に女性の方が、肉体と思考とのつながりを理解しやすいのでは?

自分の思考、考えってものは、自分で考えてるなんて思ったら大間違いってことです。

ホルモンバランスだけではなく、腸内細菌の状態が、思考に影響を及ぼしていることをも判明しています。

実際に、うつ病などの精神疾患に苦しむ人は、腸内環境が悪いです。

ちなみにもう一歩進めると、腸内環境の悪さは、食生活、生まれ育った環境と、姿勢や体の使い方も影響があります。僕が和の歩法を通して、体の使い方が人生を変える、と言い切れるのは、その辺の関係性もあります。

つまり、思考を健全にし、感情に振り回されないためにも、健康状態ってとても大事だってことです。

思考と体を切り離さないで欲しいなと思います。どうしても、思考優先の世の中だし、そういう風に教育、とういうか、言い方わるいですけど、洗脳されています。

洗脳、ですよ? ぶっちゃけ、これを聞いて、私は大丈夫なんて思ってる人ほど、洗脳状態です。

みんな、思考、頭だけでやりくりするように洗脳されています。

ここを解き放たないと、時代は混迷を迎え、人間は人間性を失うでしょうね。

だって、思考力だけで人生やら、そして人の集まりである社会やらを運営するなら、優秀なAIにやってもらえばいいじゃないですか?

ターミネーターとか、マトリックスの世界ですよ。人工知能が支配する世界。今の人類だと、その方が地球や宇宙のためにいいかもしれませんよ?

だって、地球はかなり修復が絶望的なくらい汚染されているからです。

え?わたしは関係ない?わたしが環境破壊してない?って思ってるのなら、それは先ほどの洗脳と同じですが、すでに何か大きな盲点を抱えています。

そして、自分という存在を舐めています。自分がこの星に生まれたという奇跡を、蔑ろにしています。

あなたの意識が、世界を変えるのです。

だから、あなたの確かな一歩が必要なのです。

そのためにも、思考、特に社会的な思考で損得の駆け引きから、一旦離れることです。

まずは根源的というか、自分の原初的な感情や欲求を明らかにするのも良いでしょうね。

思考や感情もどきに、いいようにされず、いつも自分に気付いてること。それを「目覚めた人」というのです。なにかスーパーパワーを得ることが目覚めではありません。

いつも「自分」であれ。そのためにも、やっぱり鍵は「健全な肉体」と「身体意識」かなと思います。

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オオシマ ケンスケ
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