伊勢は「まつり」だった
突然ですが、「お伊勢さん」へ行っておりました。
お伊勢さん…。これって、関西風の言い方なんですかね? ほら、西の人って「金毘羅さん」とか「おいもさん」とか、ちょっと違うけど「飴ちゃん」とか、敬称をつける文化があるじゃないですか?
飴に、ちゃん、ですよ?初めて聞いた時はびっくりしました。え?なんで飴をまるで擬人化してるの? それを口の中で転がす?
でも、きっと敬意を込めた意識の表れなんでしょうね。
とにかく、前置きが長かったけど、お伊勢さんこと「伊勢」の地へ行ってたわけです。
4月9日(日)に、探求クラブメンバーと「歩く、伊勢!」という野外ワークがあり、前日の8日から伊勢入りしていました。
前日はとても寒くて、伊勢市駅の近くの「月夜見宮」へ参拝しただけで、あとはホテルにいて、夕方に、
海鮮居酒屋へ。
こちらは、友人の作家・ブロガーの「立花岳志」さんがFacebookで投稿してたこちらのブログで知り、行ってみた。
美味しかったです。刺身の鮮度も良いし、メニューも豊富。変わり種も多くてユニークで、お酒の種類も多かった。
ただ、正直「伊勢海老」はお高いなぁ〜という印象です。まあ、記念に食べてみた、って感じですね。
何度も伊勢には来てるけど、いつも一人旅。ひとりじゃ伊勢海老は食わんでしょ? しかし今回のように4人もいれば…、と思って頼んだら、一人でも十分食える量だったし、それに6000円はね(笑)。美味しかったけど、他に美味いもんたくさんあるもんね。
ちなみに4人、というのは、僕も含め、伊勢に前泊してたメンバーと一緒に行ったのだけど、
新刊「KYOMU」を、付箋まみれで読み込んでいた方がいてびっくり(笑)。でも嬉しいですね。ここまで読み込んでくれるのは、作者としては嬉しい。
こんなレビューが入っていたけど、
二つの世界を行ったり来たりするので、ちょっとその辺は混乱する人がいるかもしれない。まあ、付箋は「これは伏線!」と思った場所に貼ったとのこと(二回目を読んでるそうです)
翌朝、早朝に伊勢神宮外宮へ行った。6時45分くらいかな。
人もほとんどいなくて、とても静寂に包まれています。
もし伊勢に泊まることがあるのなら、ぜひ早朝参拝、おすすめです。個人的には内宮と外宮、どちらも早朝に行ってるけど、朝の外宮とその森がとても僕の好みです。
その後、メンバーと10時に集合。
本当は6名の参加者だったけど、2人、急遽キャンセル。体調不良や、家庭の事情で。だから4人のメンバーと回りました。
外宮(と一口に行っても色々見所はあります)
その後、バスで猿田彦神社へ。
ちょうどお昼時、ということで、内宮参拝の前、
伊勢といえば、おかげ横丁。どこも激混み。
しかし、これが伊勢です。今回の「歩く、伊勢!」のテーマは「まつり」でした。
伊勢って、個人的な感覚かもしませんが、僕にとって年中まつりをやってるところなんです。
実際に、伊勢神宮では年間1500もの祭りやら神事が行われているのですが、ここは日本の神社のある意味「ボス」であり、古来より信仰があり、江戸時代からお伊勢さん詣は伝統のあるもの。
僕は基本的に「パリピー」じゃないです。人混みとか苦手です。知らない人がたくさんいるのは得意ではない。
特に神社仏閣では、静寂が好きなので、観光客がたくさんいると、それだけでひっそりとフェードアウトします。
しかし!
伊勢は違います。なぜか昔から、伊勢内宮に関しては、人がいればいるほどいいというか、不思議な感覚になるのです。だからあえて混み合うだろう「日曜日」を選びました。
とにかく、胸の辺りが軽く、楽しげな気分になるのです。
春休み明けとはいえ、だから老若男女、たっくさんの人がいて、大変賑わってました。
どうしてここは「祭り」があるのか? もちろん、あらゆる「場」にはいくつかのレイヤー(層)があるのですが、深層の遥か古代のことはここではさておき、基本的にここにある空気感やエネルギーは、「楽しい」ものが多いです。
伊勢へ来るって、昔は大変なことです。今のようにサクッと特急電車とか高速道路で来れない。だからみんなここに来るにはそれ相応の覚悟と気合が必要で、そして、来たらどうします?
そりゃ楽しむでしょう? おもっきり楽しむのです。ここは何百年もそういう場所なのです。
その人たちを迎え入れるべく、地元の人たちが商魂たくましくサービスする。お客さんが多いから、当然競争もするし、活気が出る。ますますサービスは向上し、客足も増える。
不思議な場所です。神社参拝って、本来は「宗教儀式」です。しかし、一生に一度メッカのモスクへ行くムスリムの人や、聖地巡礼する修道者とか、山伏修行するのとは違って、ここは厳かな気持ちになれど、同時にとても楽しい「氣」に満ち満ちております。
僕はこんな、ちょっと破滅的、危機感を感じさせるような小説を書いておいてなんですが、今の日本に、世界に、こういう場所が必要だと、僕は確信しています。
で、メンバーでそんな賑やかな商店街でランチしようということになったのですが、どこも激混み(しかも高い!笑。観光地価格!)。なので、
サクッと食べれる店で、みんなはシラス丼とか食べてたけど、僕はカキフライカレー(衣が厚かった…)
その後、川沿いのカフェでコーヒータイム。めずらしくケーキ頼んだら、バタークリームが濃厚すぎて、ほとんど食えんかった…。(よく見てから頼めや!)
そして伊勢内宮へ。
手水は川で。元々は、ここで全身禊をして行ったのが、簡略化されて手を洗うようになったとか?
日本は水の国。水に感謝です。世界ではすでに「水戦争」が起きています。日本にいると実感ないですが、世界は深刻な水不足です。
北海道の水源が買われていますし、水道民営化も進みつつあります。東京都で有機フッ素化合物が混ざってたニュースも下火になりましたが、これ、実は全国規模です。
「食傷危機」を煽り、コオロギ食推進されていますが、実は今後は「水」の方が問題になるのでは?
じゃあどうするか?
それは「祈り」です。水への祈り。水への感謝。そして、自身の内面の「水」を浄化することです。
そんな話をしてから、参拝。もちろん楽しくね。
何千年もの祈りが、ここには積み上げられています。先人たちの平和への祈り。我々はどう受け止めるか?
神社の「ご利益」って、「メソッド(方法論)」ではないです。そこを超えたところに、本質や真髄があります。
だからこそ、今を楽しむことが大事。祭りの中で、祈りを体現し、楽しみ、遊び、解放すること。
そこから歩いて、月読宮へ。
上田神社、というのが隣にあって、そこがなかなか良かったですね。不思議な空間でした。
16時を過ぎて、近鉄線五十鈴川駅から伊勢市駅へ。
そこで解散となりました。素晴らしい「祭り」の1日でした。
数年前までよく「神社参拝ツアー」的なこともやりましたが、最近は「山歩き」とかが中心で、「山道を歩ける神社仏閣」はみんなで行きますが、伊勢は確かにかなり歩くけど、山ではなく、久々の参拝ツアーでした。
コロナで、日本中の「祭り」が休止した。ようやく前の形に戻ったけど、果たしてそれはよいことなのか?
祭り、というものを、とことん見直した方がいいと思う。祭りは「神事」であり、政治のことを「まつりごと」というくらい、日本人にとっては重要なもの。
伊勢は日本の祭りの本質の、その末端に触れられる場所かもしれない、なんて思うのであります。
さて、実は今回はあまり予定は立てていなかったけど、僕は解散して、ホテルで荷物を受け取り「熊野方面」へ移動することにしました。
熊野は人生で2回行ってるけど、神社巡りではなく、「熊野古道」とかを歩きたかった。
17時13分の電車で、多気駅で紀州本線に乗り換え、2時間40分の各駅停車で「尾鷲」という駅まで行きました。
長かった…。
ほんとに、長いんです…。熊野は遠いんです。距離、というか、とにかく『陸の孤島』です。北海道とか沖縄のほうが簡単に行けます。
しかし、だからこそいいんですね。簡単に行けないからこそ、そこに残ってるものがある。
熊野古道と、天狗倉山という山の登山をしました。
むっちゃ楽しかったです。巨石フェチのケンスケさんにはどストライクな山で、興奮しぱなしでした。
この様子は、近々Youtubeにアップします。今回の旅は撮影しまくりました。
その後また伊勢に戻りました。本当は熊野巡りしようと思ってたら、なぜかレンタカーが全滅…。どっこもない。
熊野の神社は散々行ったからまあいいや、ってことで。
伊勢に戻り、また同じ居酒屋へ行き(笑)
夜は探求クラブのオンライン瞑想会を終え、早めに休む。さすがに疲れてたね。
で、翌日はレンタカー借りてこちらへ。
って、これだけじゃわからんよね。ここは「瀧原宮」という、伊勢神宮の中心地から40キロくらい離れた場所にある神社。
ここ、実はすごく好きで、思い入れがある。
これも色々撮影して、そこで語ってるので、YouTube更新をお待ちください。
ちなみにここは「祭り」は雰囲気はなく、静寂と繊細な優しさに包まれています。
まあ、ほかにもちらほらと。
奥伊勢、神秘的です。
さて、
こんな自由奔放に旅をしてますが、来週は北海道で、こちらのイベントがあるのですが、
現段階で、
お申し込みが
3人!
30人入れる会場に、3人です!
ひろ〜い空間をまったく活かしていない布陣になりそうです。
さらに次の週の福岡も、
4人です!(笑)
今までいろんなイベントをこなしてきましたが、今まで最も集客という点で「失敗」してるイベントですね。でもなんていうか、僕のやることは「目の前の人と出会う」だけです。
だから3人でも4人でも、それが最善なのかもしれません。その人たち、僕に、必要な出会いしか起きないのですから。
もちろん、人が集まらないのは「不徳の致すところ」であるとは自覚している。事実である。僕の「徳」が足りないのだし、この情報を知ってても「行きたい」と感じないのは、別にあっても何のメリットも感じられないし、会いたいと思えないからだろう。
しかし、
「お願いです〜、来てください」
とは言いません。なんか、そういうの、もう疲れた(笑)。めんどいわ。不徳でけっこう。僕はまた次の作品を創ります。
だからお知らせはこうして一応するけど、興味があったら来てよって感じです。
☆ 出版記念トークイベント
北海道札幌 4月16日(日) 15時〜17時 札幌コンファレンスホール
札幌 イベント参加2000円 イベント参加+書籍 3500円(札幌、
イベント参加2000円 イベント参加+書籍 3500円(札幌、博多)
東京 5月13日(土) 14時〜16時 秋葉原Lounge
大阪 5月21日(日) 14時〜16時 アルファオフィス247(大阪市営地下鉄堺筋線 長堀橋駅 徒歩3分 大阪市営地下鉄御堂筋線 心斎橋駅 徒歩8分)
お申し込みの電子チケットはこちらのサイトから。