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軌道に乗せるには、妖怪との小競り合い…。

先日は、都内での出版記念トークイベントでした。

北海道、福岡と、超少人数のトークイベントが続きましたが、

東京はなかなかの盛況となりました。

見えないエネルギーを体感するワークで盛り上がりました。

まあ、もちろん多い方が盛り上がってる感じがあって、楽しい気分になりやすいけど、人数が多くても少なくても、熱量が変わらない自分になって来ましたね。

探求クラブメンバーからお花もいただきました。愛されてる!ということで、お花以上の価値を受け取らせていただきました。ありがとう。

トークは90分。最初は「何話そうかな」と、何も決めずに臨むので、最初はゆるっと、エンジン温まるまでは、ゆるっと話しながら、会場の雰囲気や、来てくれた人たちの呼吸で、自然に言葉が出て、「あ、これやってみよう」というアイディアが出るのを待つ。

実際、小説を書くときも、音楽を作るときも、そして歌うときも、「エンジンが温まる」というか、「軌道に乗せる」までが重要であり、難しいところだといつも思う。

一度軌道の乗ると、あとはフロウ(流れ)というか、次から次へと湧いてくるんです。トークイベントや講演なら、もう「いくらでも話せる!」という感じになる。

もちろん「時間」という制限があるので、その制限で上手く締めて、まとめる、というのもこちらは「慣れ」もあるんでできるけど、「あー、もっと話したいなぁ」と、毎回思ったりしますね。

しかし、この「軌道に乗せる」にはどうするか?ってことですね。

こういう対面のイベントなら、スタートの時間がやって来て、目の前のお金を払って来てくれた人がいて、会場やら、スタッフやら、諸々の絡みがあるので、それはもう、自分で選んだことなんだけど「半強制的に始まってしまう」から、ある種“楽”です。企画して、あとは準備して待つだけ。

そうではなく、例えば執筆作業や、音楽制作って、僕の場合は基本「自由」にやってるし、今もこうしてnoteを書いてることだって、頼まれてやってるわけではない。

一度軌道に乗ってしまえば、つまり「ノって」しまえば、だんだん「自分」がなくなって、そうなると『楽しい』とか、『好き』とか、そんな感覚もなくなるくらい、無心で、時間と体力の許す限り書き続けることができるのだけど、実は毎回軌道に乗せるのが大変なんです。

何度も書いて来たけど、僕は毎度毎度、こいつが顔を出すんです。

「妖怪めんどくせぇ」

こいつが僕の集中力を妨げ、だらっとYoutubeやSNSを見せようとしたり、「お酒をもう一杯だけ飲んでからにしよか?」とか、そんな誘惑を次から次へと仕掛けてくる。

とにかくこの妖怪は「楽」をしたい。自分と向き合いたくない。目覚めたくない。夢から覚めたくない。そしてすぐに「疲れた」とか「だるい」をアピる。

本命の作業をしようとしても、横道に逸れた作業をやらせたりして、僕が本気になって、エゴを無くして軌道に乗ったフロウ状態になることを恐れている。

だから毎回この妖怪めんどくせぇとの小競り合いの末に制作が行われる。

小説「KYOMU」は、なんだかんだで「目覚めるための物語」です。仮想現実の世界から脱却し、真の自己に出会うストーリーですが、妖怪めんどくせぇは、とにかく宿主に眠っていて、夢を見て、真の自分に出会わないで欲しい。なぜなら、出会ってしまうと、妖怪めんどくせぇは、生きていけないから。

だから、僕らはこいつを否定したり、攻撃してはいけない。自分自身だからね。だから現状としては、上手く付き合うんです。

コツとしては、できるだけ「すぐやれる状態」にあること。パソコンは、常にデスクに待機。ギターやキーボードなどの楽器類、音楽機材は、いつも手の届くところにあり、スイッチひとつでまとめて起動できる状態にしておく。

この時に「PCを立ち上げて、外付けのSSDを接続して、楽器にあのケーブルを繋いで、こっちを切り替え、楽器をケースから出して、マイクスタンドをインターフェースに…」なんて作業があると、どんどん僕の中の妖怪めんどくせぇが暴れ出して、

「ま、今日はいいか…明日、つづきやろ」となりかねないほど、僕は意志が弱い(笑)

だから、いつも手元にあり、妖怪めんどくせぇが騒ぎ立てる前に自分にスイッチを入れるようにしている。

しかし、そうなると、部屋が「やや散らかった状態」になるのが残念なところだ。だけど、完璧に綺麗に整頓すると、上記のように、作業に入るまでの手間が増えて、結局誘惑に負けてどんどん作業から遠ざかるので、やはり手元にある状態にしておく。

これって不思議で「やりたいこと」だし「好きなこと」だし「楽しい」のに、めんどくさいんです。人間って、なんともおかしいもんです。

まあ、ここまで妖怪めんどくせぇを育ててしまったのは僕の責任でもあるし、それが僕の個性でもある。人ってこういう矛盾があります。みんな、なにかしらの矛盾の中で生きています。人間、白か黒か!みたいなもんじゃないんです。

そんなわけで、矛盾を抱え、そんな面白みを抱えたまま、出版記念トークイベントは、次回の大阪でファイナル!

現在、11人!東京も、ラストに追い上げがありましたが、大阪はどうかな?

というわけで、関西近郊の方、ぜひお時間作って、あなたの「妖怪めんどくせぇ」に打ち勝って(笑)、大阪まで遊びにいらしてください。そして帰りにたこ焼きでも食って、そのまま食い倒れしちゃってくださいな。

お知らせ

新刊『KYOMU』

☆ 出版記念トークイベント

大阪 5月21日(日) 14時〜16時 アルファオフィス247(大阪市営地下鉄堺筋線 長堀橋駅 徒歩3分 大阪市営地下鉄御堂筋線 心斎橋駅 徒歩8分)

瞑想とセクシャルヒーリング

詳細、お申し込みは→こちら

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