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探求文庫 1〜4
2021年の8月から始めたnoteサークル(現在はメンバーシップという名称に変更されたけど、サークル(輪)という言葉が気に入っている)、「探求クラブ」内での「探求文庫」。
探求クラブ内でも、「過去記事が全部掲示板をスクロールしてさかのぼるので読みづらいとご指摘をいただき、マガジンにまとめることにしました。
過去のもので、途中まではメンバーでない方も読めるようになっています。もしご興味ある方は、掲示板を読める「探求読書コース」もあります。
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探求文庫 1 合掌
右手と左手を合わせる。「合掌」
これだけで探求となります。
合わせてみてください。
右手は、左手を感じます。左手は、右手を感じます。
それぞれの感覚をしっかりと感じてください。
右手の感覚。
左手の感覚。
そして両方です。右手の左手、どちらかに偏ることなく、両方を感じるのです。
感じ続けてください。
だんだんと、右なのか左なのかわからない感覚が生まれます。
これは僕も教えてもらった「行」なのですが、普段から意識しています。
毎朝、ベランダから空に向かって手を合わせたり、
瞑想中に合掌したり、何かとこの「右と左」の世界をいつも確かめます。
右の世界と左の世界。これを合わせると「左右」になるのではありません。
左と右を合わせると「右でも左でもないもの」が生まれます。
これが「創造」です。創造とは、A +B=ABではなく、A +B=XYZ と、新しいものが生まれることです。
我々の生命がそうでしょ?お母さんの卵子と、お父さんの精子が合わさって、あなたになった。こんなおかしなことありません。しかし、創造とはそういうことです。
手を合わせる。たったこれだけの動作の中に、奥深い真理があります。
霊性の探求は、特別な場所や、特別な人、特別な技にあるのではなく、この日常、この身体にあります。
ぜひ、これから手を合わせる時に、そんなことを意識してみくださいね。
探求文庫 2 トイレの神秘
「自分の口の中にあると汚くないのに、どうして口から唾(つば)を出すと汚いものなの?」
と、小さな子供の疑問。
養老孟司さんの本で読んだ話ですが、非常に考えさせられます。
どうしてでしょう?考えてみてください。
もちろん、答えなんてありません。ただ「そう感じる」のです。「だって、しょうがないじゃない~♪」という事です。
しかし、この「だってそうなんだもん」で終わらせても構いませんが、
「いや、どうしてだろう?」とか「本当か?」とか「その判断は自分が考えたものか?」と突き詰めること。これこそ「探究」ですね。
我々は自動的に「だってそうなんだもん」と、無条件に受け入れてしまいます。
ものは上から落ちる、ということに対して疑問を抱き、追求した結果、万有引力の法則が発見され、現代物理学の基礎が生まれました。日々、当たり前に思っていることに疑問を抱き、それを掘り下げてみることで、思わぬ発見があるものです。
養老さんの話に戻りますが、
「日本人が個人だの個性だの言い始めたのと、水洗トイレの普及は比例している」
という話があって、なるほどなltと思いました。
いわゆる「ぼっとん便所」だと、自分の出したものがそこに残っています。腹の中にあったはずなのに、出てしまうとなぜか汚いと感じてしまうものが、そこに居座り続ける。
水洗トイレだと、自分の出したものはレバーひとつで(最近はボタンとか、自動とか)さよならです。
“臭いものにはフタ”どころか、綺麗さっぱり自分の視界や生活圏から消してしまう。
昔は自分の出したものがそこにあって、さらに他人の出したものまでそこには一緒くたになっている。
そこではもう個性もへったくれもなく、ある意味人間の“本質”をさらけ出しあっているようなものです。
「おい!お前はどんな綺麗事言っていても、同じクソする人間同士だ」と、事実を突きつけられているのです。
汲み取りトイレに戻せという話ではなくて、トイレ一つを取っても「自分」ってものを探求し、体感として捕らえるために、役立つということです。探求やワーク(行)は、どこか特別な場所や、特別な行為にあるのではありません。
トイレをするときに、ちょっと思い出してみるといいと思います。そこには、我々の「生命」と直結する何かが、必ずあるのですから…。
探求文庫 3 意味はありません
「奇跡のコース(A Couse In Miracles)」という書籍、もしくは教えをご存知でしょうか?
アメリカ人のヘレン・シャックマンがチャネリングにより、内なる声を聞き、1965年から7年間に渡り書き取ったものです。365日間のワークで、スピリチュアルの世界的指導者の多くがこのコースを学んでると言われます。
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