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探求文庫 #148 正解を求めるな!

人は皆「正解」を求めます。「答え」を欲します。

当たり前です、正解を得ると「メリット」があり、不正解だと「デメリット」が生ずるから……。

でも、それって本当でしょうか? 不正解は、失敗であり、デメリット、不利益でしかないのでしょうか? 今日はそんなお話です。


正解と不正解


社会の些末なことや、小さなことは、とりあえず「正解」を求めることでいいんです。不正解より正解を得るに越したことないです。

例えば、電車で新宿から池袋に行くとして、そこで「早さ」「安さ」を“正解”とするのならば、

「山手線外回りに乗る」が正解でしょう。

確かに、反対の内回りでも新宿から池袋にいけますし、なんなら地下鉄丸の内線も行けます。しかし、それではむっちゃ時間かかります。

だから、正解は山手線外回り電車が早いし安いです。

でも、電車の移動ならまだしも、人生における「正解」って、そもそもなんでしょうか?

そもそも正解とは何か?

人の心とか、感覚的なもの、内的なものになると、容易に正解そのものの概念がわかりません。

そこで「誰かの正解」を「自分の正解」にしてしまうととても危険です。

「池袋には山手線外回りが正解だ!」

と、誰かが言ったとしましょう。

しかし、その人はその時「新宿」にいたから成り立った正解であって、同じく新宿にいた人や、渋谷とか目黒あたりにいた人なら、確かに外回りの山手線に乗ればいいでしょう。

でももしもあなたが巣鴨駅や西日暮里駅とかにいるとするのなら話は違いますよね?(東京の話題ばかりですいません)。その場合は、池袋に行くには、正解は「山の線内回り」になります。外回りに乗ったら時間かかりまくりです。


一応、山手線の路線図を載せておこう。

これ、自己啓発やスピリチュアルなどのワナです。誰かの正解は、どう足掻いても“誰かの正解”ですから、自分の正解ではありません。

人はみんな違う。今どこにいるか?どんな体質や性質なのか?

その大前提を抜きに「僕ができたから君もできる!」と言うのは、善意かもしれないけど、ある意味無責任で、「君もできる」という言葉を鵜呑みにするのも思考が足りないです。

だけど、本当の意味での人生の「正解」なんてずっと後にならないとわかりません。だって、上記の例なら、池袋に行くことは一つの「通過点」のはずです。人生の最終目標ではないはずです。

だから、最短で池袋に到着した人よりも、遠回りする中で、大きな人生経験とか、一生続くような人との出会いがあったり、わらしべ長者のように、持ち物を交換して宝物を得たりして、それが後々になって役に立つ、なんてことも十分にあり得ますし、人生ってそんなもんじゃないですか? 

遠回りだと思っていたら、その経験が役立ったとか、そういうことってあなたもこれまでに何度もありませんでしたか?

と、ここまで聞いて「正解」の定義そのものが曖昧だけど、それでも人は“目先”の正解を求めてしまうでしょうね(笑)

それはもう「洗脳」を受けていると思ってもいいと思います。あなた自身の脳みそが社会にハッキングされています。

幼い頃から、親や教師、先輩とか周りの人とかの関係で、

「正解すると褒められて(メリット)」

「不正解だと叱られる(デメリット)」

という図式で脳みそが毒されています。

そんな感じで0歳〜10代の間、ずっと過ごしてごらんなさいな? そりゃ、正解さえすれば何らかの快楽や安楽にありつけると刷り込みを受け、不正解への恐れが強くなるに決まってます。

あなたのせいではありません。そういう時代に、そんな社会に生まれたのです。

でも、その思い込みを解いていかないと、あなたに自由はありません。

え? 私は別に不自由ではない? 自分で自分の人生を選択してますって?

いやいや、自分が自由だ、なんて漠然と思わない方がいいですよ。洗脳され、毒された思考で何を考えても、何を選択しても、ほとんどのことは社会とか、親とか、学校の影響で決定します。気づかないから洗脳っていうんです。

まずは、自分に対する「外部の影響」を知ることです。

よくよく考えてみてください。自分の考えと、自分の選択が、自分本来、自分の本質なのか? 

もしくは社会によって与えられたものなのか?

どうでしょう?

多分、ほとんどが社会から与えられたモノではないでしょうか? あなた本来が持っていたものって、本当はたくさんあるけど、残念ながら、社会的なものではないですから、使う機会は少なかったから、現在は使えてないし、使わなすぎて活動停止していると思います。

では、それを解き放つためにどうするのか?

それがタイトル通りです、

正解を求めるな!

です。

続きはお知らせの後。

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