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創作日誌 #002

作字の"いろは"を考える前に

作字初体験の感想をしたためるつもりだったのだが、その前に一つ重要な気付きがあった。

iPadアプリ "Adobe fresco" 特徴の一つ
ベクターブラシの初使用である。

ベクターブラシはイラレのようなベクターデータで描ける筆という眉唾な代物だが、実際に使用してみるとどういうことか分かった。

筆圧やペンの傾きではなく、線の形をストロークの長さで勝手に演算して整えてくれる。いくら拡大縮小で調整しても荒れない。
(ラスターデータあるいはビットマップデータと違うとされるのは主にここ)

正直この線を整える機能については普段のイラストでは活かしづらい。Gペンや丸ペンと名前がついたペンはそれほど大きく形が変わる事はなかった。正直、変形で荒れない以外通常のブラシとの違いは感じない。

お口チャック的な……沈黙に産まれる金

前回書き文字過ぎたな、と思ったので今回はグリッドや図形ツールを駆使して作ってみた。とはいえほとんど手描きと変わらない。

オブジェクト的なものを作るにはFrescoは向かない気がする。ぶっちゃけイラレが恋しい。どうせ手書きしか出来ないなら、手書きの書き味を活かす方向の方が良さそうだ。

というかもう【金】みたいな文字を手書きで作りたくない。しんどかった。

上記を書き終わってから知ったのだが、クリスタにもベクターブラシがあるらしい。しかもあちらはちゃんとパス化されていて色んな機能に昇華されてるっぽい。
負けてますよAdobeさん。


MUSTとWANTに分ける

『やりたいことが沢山ある』と夢を語ったは良いが、ねばならないと分ける必要性も感じた。では具体的にどうする?ということで

本にしたいものは簡易ページネーションまで
作ってしまった

書き出して分けてみた。
私の中では MUST<WANT で『やりたいこと』を重要視するので、単純に取り組む期間を変えた。

作品づくりは1週間だとキツイので2週間。

対してひとつの勉強はそこまで時間を掛けてられないので、1週間。

これで具体的な切り分けが出来た。
そしてこれを考えている時に丁度描こうとしていた絵が、作品としてではなく勉強の意味合いが強いことに気づいた。

なので2週間ではなく1週間の計画に変更。
ギリギリ間に合うタイミングで良かった。



画家『ノーマン・ロックウェル』の作品を分析して真似してみる

アメリカの有名な商業画家、ノーマン・ロックウェルの作品が好きだ。独特な場面の切り取り方とユニークな表現に、私の表現したい【物語性】のヒントがある気がする。

家にある色んな方の画集を眺めている時、この方の作品集が目に留まった。次はこの方の画風を意識して描こうかと思ったのだが、前述したように勉強の側面が強いので、作品として仕上げることより学びに注力することにした。

初めはいくつかの作品を簡単に模写しようかと思ったが、構図や色、デッサンより内容の組み立て方が学びたかったので、テキストベースの分析へ変更。

絵をいくつか並べてみると、ある程度の傾向に分けられる気がした。
全体的なテーマは【アメリカの古き良き日常風景】らしいが、そこから更に作品の方向性を分けるとなんとなく4パターンくらいになりそうだ。

【大人と子ども】
この2つの組み合わせで面白いのは、本来なら『ちゃんとした』『しっかりした』『模範』のような存在として描かれる大人のちょっと裏の顔が描かれている所。
子どもに勉強を教えられる大人
サーカスの裏では全く愉快ではないピエロ

のような【本来の姿】が描き出されている。

【憧れと憧れてる人】
これは前述した大人と違い、『理想の大人』『憧れている姿』を見ながら努力している子どもが描かれている。
格好を真似して同じポーズを取る少女はおませでかわいらしく、ムキムキを目指すひょろひょろで眼鏡の少年は現実とのギャップがコミカルで笑いを誘う。
これはそうした『憧れを抱いている』【こどもらしい姿】が描かれていると思う。

【子どもだけの世界】
大人がいない場所での子どもというのは、独特の表情を見せる。その溌剌とした仕草や表情を実にリアルに(日本的には少しオーバーに)描かれている。
これは子どもの【本当の姿】だ。
(時には大人顔負けのしっとりした雰囲気を出すことだってある)

【ひとりの時間】
人生の中でひとりの時間というのは案外多い。いろんな人生の中にある様々な【ひとりの時間】として、屋根上で黄昏る少年や、釣りをしながらコーラ片手に物思いに耽る少年につながるのだと思う。

こんな感じで、絵を見た時に受ける印象から分類分けしてみた。全ての作品を集めたわけではないので、当然網羅的に分類しているわけではない。タイトルやなんの媒体に使われたかも知らないので、解釈が間違っている可能性もある。

それでも、こうして見て取れる範囲でもこれらの作品が【生活の中にある人々の本当の姿】を描こうとしていることは分かる。
そしてその解像度が恐ろしく高い

これがこの作家の魅力なのだと思う。


しかし私が描きたいのはどちらかというとファンタジー寄りなので、そこにどうファンタジー要素を絡め、空想を働かせるかが大事だ。元にする地域の文化や習慣をもっと知る必要があるかもしれない。



習作として描く

今回はとりあえず、初めに描こうと思った絵を、上記の学びを踏まえて再設計してみた。

はじめに描いたラフ
美しい天使と貧しい少年の対比的な

少年と少女が描きたいだけなので、絵面は好きだが内容がない。先程の分析の前に一度ノーマン・ロックウェルの作品を見ながらラフを描き直したが、少しブラックジョーク過ぎたので分析後更に描き直した。

左は同じ要素でもう少し設定に肉付けしたもの

右はもう少しユーモアが出るように
構成を見直し再設計したもの

描き方や筆致は真似するつもりは無かったが、厚塗りを見ていると油絵が恋しくなったので久し振りにそれっぽいブラシで描いた。
完全に習作の括りになってしまったので、大体の雰囲気が出たら完成とする。

少年が大あくびしていることで
下町で強かに生きている感じが出たと思う

この絵はこのくらいで良いだろう。
しかし参考にした絵の一部の要素を真似するというのは難しい。そういった要素を学ぶために練習するより、作品づくりの途中で改善したい部分に学びを挟んだほうが良い気がする。

WANTのどれかを選び軸に来た上で、途中途中にMUSTの必要性を感じたものを挟んだほうが良さそう。

今回は、ただシーンを描くだけでなく、【対比を意識した構成】という種類が学べたので良しとする。



スケッチもしててえらい!

以前から習慣にしている本の模写だが、モルフォの【服のシワ】が終わった次は【だらっとしたポーズカタログ2】の模写をしている。

胴体長くなりがちのダックスフンド(概念)

このシリーズが大好きで、集めようか迷いつつとりあえずこの2と3だけ持っている。
男子高校生とサラリーマンが載っているので、シャツ好きが歓喜するのがこのシリーズ2だ。

おすすめすぎるくらいおすすめなので、知らない人の為にリンクも置いておく。



片耳イヤホンが良すぎる

通勤時のお供にしている片耳イヤホンが壊れてしまった。その額なんと300円(税込330円)。恐るべしダイソークオリティ。

以前アプリの『聴く小説』について記事で触れたことがあり、確かその位に買ったはず、と探した所5ヶ月前の記事だった。約半年持ったことになる。恐ろしくコスパが良い。

通勤で片道1時間近くある。この時間にイヤホンがあると意外と出来ることが増える。
音楽を流せば鼻歌交じりの散歩気分が味わえ、『聴く小説』を使えば気になる小説の続きを読むことが出来る。

最近もっぱら流していたのは【がっちゃん】の【宇宙一分かりやすいがっちゃん英語】シリーズ。


数年前に知り途中まで見たのだが、仕事の帰宅後だと中々頭の中に入らず断念していた。それが朝歩きながら聞くと驚くほど頭に入ってくる。

やはり朝散歩というのは頭に効く(?)らしい。これで永遠に苦手意識のある英語も少しはマシになるかもしれない。

目標は大好きな外国文学の、翻訳されていない続巻を読むことだ。通販で手に入れてから数年という単位で放置しているこれに手を掛けるタイミングが来たようだ。




イヤイヤ期到来
働きたくないでござる


12/8 無意識の付け足しが生まれていた

わらわら〜っと女の子達が……




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