Vol.42【ア・コルーニャ サンファンの火祭り】スペイン巡礼おばさん奮闘記
2023年6月23日
サンティアゴ・デ・コンポステーラからrenfe列車で40分のア・コルーニャに向かいました。
サンファンの火祭り
が行われると聞いたからです。
サンファンの火祭りとは、夏至の時期にスペイン全土で行われる大きなお祭りで、このお祭りを機に、一気に夏モードへ。学校では夏休みが始まり、バケーションへ出かける人も増えて来るそうです。「サン・ファン」とはキリスト教の洗礼者「聖ヨハネ」のことを意味します。現在では、6月24日の聖ヨハネの誕生を祝うお祭りと位置づけされているようですが、キリスト教以前から存在しているこの火祭りには元来、別の目的があったそうです。夏至は、1日で最も夜が短かくなる日で、悪霊を追い払い、善良な霊を引き寄せる絶好の日であるという迷信があるそうです。
『火祭りが行われるのは「夏至」の時期。夏至を過ぎると冬に向けて徐々に日が短くなるため、“太陽にもっと力を与えよう!” と火を焚いて太陽に力を送ったことが火祭りの始まりだといわれています。長らく続いていた風習でしたが、1928年に正式に「サン・ファンの日」と制定され、6月24日はスペインの祝日となりました。』[exsenses web magazineより]
『ガリシアのア・コルーニャでは、サン・ファンの夜に夏の到来を祝うため、巨大なかがり火Hoguera(オゲーラ)がたかれます。
この祭りに関連するさまざまな活動は5月に始まり、6月中は文化的、社会的、スポーツ的、大衆的なイベントが数多く開催されます。室内楽のコンサート、リサイタル、展覧会、バレエ、地方舞踊などが、市内の最も伝統的な場所で行われます。しかし、最も待ち望まれているのは6月23日です。一日中、ブラスバンドやバグパイプ、伝統的な踊りを伴うパレードや行進、巨人や巨頭のグループが、ア・コルーニャの街を彩り、喜び、祭りの音で満たします。マリア・ピタ広場は音楽祭の舞台となり、夕食時にはイワシを焼いた匂いが街中に広がり、どの地区にも数多くの
サルディニャーダ
(いわしを屋外で焼く習慣)が行われます。』
[スペイン観光公式サイトより]
列車の駅の形は地域によって違いますね。サンティアゴの方は歴史ある聖堂の様な面持ちです。
サルディニャーダ、イワシを外で焼く煙と匂いの立ち込める中、隣のカップルがイワシ焼きを食べているのを横目に見ていました。各家庭でもこの日はイワシを焼いて食べるそうです。
サンファンの火祭りを体験したく、6月23日の夜はア・コルーニャで過ごそうと決めていましたので、早くからホテルを予約していました。
Zenit Coruna
一泊€126と今回の中で一番高額な宿泊費です。リゾート地の海が眺められて・・・とすごく期待していたので、ちょっと肩透かしをくらった感じです。窓なしのダブルルーム。唯一、バスタブがあったので、今までの疲れを洗い流すことができましたが、深夜から明け方まで鳴り響く爆竹や音楽、人々の喧騒がまる聞こえで、熟睡はできませんでした。
祭り後の寂しさは、海外も日本も変わらないですね。情熱の国スペインのお祭りはどんな感じなのかみてみたくて、6/23-6/24のサンファンの火祭り目指してスペイン巡礼を早めに切り上げたという経緯もあります。
一年に一度のお祭りに向けて若者達がしっかり準備していたんだな〜という事がよくわかりました。これから夏本番を迎える区切りの日として、夜中じゅう楽しめたんじゃないかなと思います。おばさん年齢になると、早くホテルに帰って眠りたいと思ってしまいました。が、少しだけスペインのお祭りに触れることができ、いい体験になりました。
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