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リアル・ナイトミュージアム

どもども、こんばんわ。


今日はね、朝ココアを飲もうと思ったんです。ほんでね、ポットに水を入れてコポコポ言わせてたんです。


その間僕はトイレへ。


いつもはすぐにカチッといって、お湯が沸くんです。でもね、今日はずーっとコポコポいってる。


んんっ、どゆことや。と思って部屋に戻ると部屋がなんとまぁ真っ白でした。


ポットを見ると、半開き。湯気がもくもく。無限加湿器の完成であります。


あぁーーーーー、部屋干しの洗濯モノがぁ...泣


リアル・ナイトミュージアム


美術館で働いて3ヶ月。


あと1ヶ月で展覧会が終わり、僕の仕事も終わってしまいます。


なんだか悲しい気持ち。今日は忘れないように綴っておこうと思います。


僕の働いてる美術館は、17時に閉まる日と20時に閉まる日があります。


前者は閉館間際までお客さんでいっぱいなんだけど、20時までの日の夜はかなり空いています。


ナイトミュージアムとは名ばかりの、とても神秘的な空間が漂い始めるのです。


もちろん絵が動いたり、展示物が動き出したりはしませんが、"絵が息をしている"ことを肌で感じます。


そんな静寂のなかを歩いていると、いつも立ち止まってしまう絵があります。


大きな絵。ある屋敷の中の様子が描かれた絵です。季節は冬。23時くらいでしょうか、窓の外は暗く、部屋の中には暖かい灯と大きな絨毯。


登場人物は一人。窓辺の机で何かを書き留める老人。寂しそうでもなく、楽しそうでもなく、ただ淡々と何かを書き留めています。


僕はその部屋の一員になった気分で、暖かい紅茶を持って彼を見ている。そんな感覚になれる絵です。


たぶんそれは、彼のとても大切な時間なのです。彼自身の孤独と向き合う時間。その瞬間に、彼の人生が溢れ出ています。


そんな空間に自分もいるのかなぁなんて思うと、とても愛しい気持ちになります。


深い深い時間の中へと、僕を連れて行ってくれるのです。


そんな絵とも、あと1ヶ月でお別れだなぁ。




今日もみんなお疲れさんでした。


さくらくん

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