弁護士の仕事内容
弁護士、と一口に言っても本当に多様な働き方がありますが、中心となる仕事は、やはり民事事件に関する相談・代理業務ではないかと思います。
非弁行為とは
弁護士はこのような仕事をしているわけですが、逆に弁護士以外の人は、報酬を得るためにこのような仕事をしてはいけないことになっています。
弁護士以外の人が、報酬を得る目的で、上記のような仕事(法律事務)を取り扱うことは、一般に「非弁行為」とか「非弁活動」などと呼ばれ、法律によって禁止されています。
非弁行為を行うと、刑事罰(2年以下の懲役又は300万円以下の罰金)もあります(弁護士法77条4号)。
非弁行為が禁止される理由
さて、どうして非弁行為は禁止されているのでしょうか。
弁護士法72条の趣旨に関しては、最高裁判所が以下のとおり述べています。
要するに、非弁行為は事件当事者の利益を害したり、社会全体に悪影響を及ぼしたりすることがあるので禁止します、ということです。
でも、本当にそんなことはあるのでしょうか。
この点について考えるためには、もし弁護士がいないとどうなるか、どうして弁護士という資格が生まれたのか、といったところまで遡る必要がありそうです。
今後また別の記事で、この点について考えたいと思います。