京都みそそぎ川のホタルを想うアオサギ
コロナが落ち着いて、ようやっとよそからも外国からもぎょうさんお客さん戻ってきてくれはって、一安心したのも束の間、今度は大雨が降ったり、真夏日になったり、どないなるんやろう。
昔は暴れ川言われた鴨川が、また茶色く濁ってまるで急流下りや。
いつものわしの居場所の中洲辺りも水に浸かって、わからんようになってしもうてる。
早うスカッと晴れて、お天道さんの光の中を鮎が戻ってきてくれへんかいな。
京都の夏はクソ暑いけど、
せっかちなわしの気持ちはもう祇園さんモードになっとる言うのに。
ああ、そや。その前に、夏に向かう京都の街中に
ホッとする風物詩があった。
鴨川の西隣りを流れる みそそぎ川のホタルさんや。
夜のせせらぎを聴きながら
青い光の明滅を遠くに追いかけながら
月明かりの下でじっと佇みながら
近所の子らのはしゃいだ声に耳を澄ますのも
街中で暮らすわしらには なかなかええもんや。
今夜はお月さんが白いわ。
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鴨川を眺めながら4年半暮らした京都の日々を懐かしんで。
雷 無良寿
倉敷市在