『クラシック音楽家のためのセルフマネジメント・ハンドブック』反響まとめ
「誰にも頼れない時代」を「音楽」でサヴァイヴするためのバイブルとして実践的なアドヴァイスに満ちた本書は、発売当初から熱い反響をいただいています。
ここでは、書評や特集記事をまとめてご紹介します。「自分自身のマネージャーになる」ことにご興味のある方、すでに実践されている方、ぜひ一読を!
●書評
『サウンド&レコーディング・マガジン』2020年12月号
前書きで原著の著者2人が述べているように、アフター・コロナ時代の音楽キャリアを考えたときに、本書の内容のほとんどは状況に的確にフィットするものとなっている。音楽家が自分のマネージャーとなってキャリアを築くための、ちょうど良いガイド・ブックになっているのである。
著者2人はヨーロッパのクラシック業界でのベテランであり、幾多の音楽団体やアーティストのマネージメントを手掛けてきただけあって、細かな内容や事例に多大な説得力があった。クラシックのみならず、あらゆるジャンルの音楽家に薦めたい良書だ。
評者の横川理彦さんから、このように力強い推薦の言葉をいただきました!
『モーストリー・クラシック』2020年10月号
まるで新入社員向けのハウツーが書かれているビジネス書を読んでいるようだった。
日本には現在のところ、存在しないキャリアを持つ2人が、これからキャリアを作っていこうと、手取り足取り丁寧に、しかも実践的に音楽家のハウツーを教えてくれる。彼らの経験が背景にあるだけに説得力は抜群だ。[…]章のタイトルからしてりっぱなビジネス書だ。
高く評価してくださり、ありがとうございます!
『読売新聞』2020年9月27日
実務的なタイトルだがクラシック・ファンは読むべきだ。
という力強い推挙のことばで始まり、
世界を覆うコロナ禍で、クラシック音楽は目下、瀕死の状態だ。しかし、長距離移動が困難だからこそ、無名の若手に出番が回ってくる。SNSを使ってファンを増やし、身近な活躍の場を確保しよう。[著者]2人の提言に勇気づけられる。
と、いま本書を読むことの意味についても、共感をもって提起してくださっています。
『日本経済新聞』2020年9月26日
新型コロナウイルスは音楽家たちにも多大な打撃を与えている。本書は、先行き不安な時代に彼らが生き抜くすべを考察する。
マーケティングやプロモーション、経理などビジネス用語を多用し、芸術の経済的側面に光をあてる。音楽以外の芸術家にも参考になりそうな内容だ。
短評ながら、的確に本書の意義を読みとってくだいました。
『中国新聞』2020年8月29日
ビジネス面について教えられることの少ない音楽家が、自分自身でどのように道を切り開いていったらよいかが具体的、実践的に述べてある。またコロナ禍は若いアーティストが地域に根差した活動をする絶好のチャンスと説くなど、演奏活動が大幅に縮小された現在、タイムリーな書でもある。
と高く評してくださいました。
『intoxicate』8月号(Vol.147)
書いてくださったのはタワーレコード渋谷店の雨宮秀和さん。
コロナ禍で多くの音楽家が様々なメディアを使い音楽を聴き手に届けようとする流れに拍車をかけた。この状況下、著者は音楽家の移動や大規模集客が困難な今こそ、若い音楽家は自分を聴きに来てくれる地域に根ざした熱心な聴き手を形成し、小規模でも新しい音楽を生むチャンスと指摘。読者が聴き手側ならば、その音楽を聴く柔軟な心を持つ必要を感じるだろう。
と評してくださいました。
共同通信配信の書評
徳島新聞(2020年9月24日)、岩手日報(2020年9月26日)などに掲載されました。
10年後の“理想の自分”を実現するための「シナリオ・プランニング」の手法は、音楽家に限らず、あらゆるビジネスや生き方に応用できそうだ。
巻頭には、新型コロナ禍に直面している若手音楽家へのメッセージも。示唆に富んだ一冊だ。
●ヴィオラ奏者の安達真理さん、クラリネット奏者の東紗衣さん
安達真理さんは同書の著者ベルンハルト・ケレスさん、ベッティーナ・メーネさんと親しく、同書の原書である『Be Your Own Manager』(2017)にも協力し、日本語版についても多大な協力をしてくれた「生みの親」。
そのあたりの事情は、安達さんのnoteをお読みください(写真は安達さんとケレスさん[左]、メーネさん[右])。
安達さんとご縁のある、ヴィオラ奏者の東紗衣さんもBe Your Own Managerとの出会いと、そこから得た学びにより、自身の音楽活動をどのように変革していったかをnoteにつづっておられます。「私、音楽家です。」|Sae Higashi
リアル「クラシック音楽家」のお二人が薦める、本書の魅力や活用方法、ぜひお読み下さい!
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