[南イタリア周遊記vol.7]
カリアリでは仔豚の丸焼きプルケッドゥを食べて
サルデーニャの北西にあるアルゲーロへ
ちょうどこの時期はアルゲーロで伊勢海老祭りがあると言うので楽しみにしていると
伊勢海老祭りは3年前を最後にやってないよって言われました。
でも市場は面白く伊勢海老はもちろん色々売られていました。
アルセッレと言う赤くないサルボウ貝みたいな
初めて見る貝や、
特に面白かったのはムール貝の生食
牡蠣にようなクリーミーさに驚きました。
折角なので伊勢海老はお刺身にしました。
たまに和食が食べたくなります。
仔豚なんてスーパーで普通に売られてるので
流石に丸焼きは無理なのでローストしてみたり、
楽しいですね!
サルデーニャ。
ここアルゲーロを拠点にコスタズメラルダ、サッサリ、ボーサなどを廻ります。
ボーサでは屋外で焼く仔豚の丸焼きと加熱した鍋でそのまま固めるフレッシュチーズ・カッリャータが印象深いです。
オリスターノにも行きました。
ヴェルナッチャ ディ オリスターノと言う
シェリータイプのワインが有名で、
ちょうど来た日がオリスターノの全ワイナリーが一般開放している日でした。
料理やワインを振る舞ってくれます。
そこで食べた小さなボラのボイルが、今まで食べた魚料理の中で1番です。
衝撃でした。
何故ボイルしただけのボラがこんなに美味しいんだって質問したら、
この時期のオリスターノの汽水湖でとれたボラは旨いよ。
だそうです。確かに、
オリスターノはカラスミも名産でそのクオリティも別格です。
日本でも冬のボラは美味しいと言いますが、5月末です。そもそも物が違うのでしょう。
このオリスターノから少し山の方にある
アッバサンタと言う村にサルデーニャ料理を学びに行きます。
サルデーニャ料理は面白いですね。
イタリア料理って地方性がハッキリしてるのですが、
サルデーニャはもっと異質な感じです。
パーネカラサウと言う無発酵のパリパリのサルデーニャを代表するパンがあります。
それが湿気った後の再利用のバリエーションレシピが多さにビックリしました。
グラタンみたいになったり、ガレットみたいになったり、
羊骨のブイヨンを多用するので独特な風味になりますね。
クルジョナスって麦の穂を象ったパスタや
マッロレドゥスやフレーゴラって言う小さなパスタもサルデーニャならではの料理を学びました。
ここでもプルケッドゥ仔豚の丸焼きが出てきました。
イタリアの別の地域でもポルケッタ仔豚の丸焼きを食べますが、サルデーニャは特に食べます。
島なので豚が矮小化して大きく育たないそうなんです。
なのでどうせなら仔豚のうちの食べてしまおうってスタンスだそうです。
面白いですね。
盛り沢山のサルデーニャでした。
この後ヴェローナの友人の家に一週間程お世話になって、日本に帰国しました。
とても楽しい旅でした。
この度の経験がアルテシンポジオの一部となったのは確かです。