インタビュー|指田菜穂子「絵でつくる文学全集は、文学でも歴史でもないものを浮かび上がらせる」
「絵で百科事典をつくる」という発想のもと、言葉から連想されるあらゆる事象を一枚の画面に緻密に描き込む芸術家・指田菜穂子。初の作品集『日本文学大全集 1901-1925』では、日本文学をテーマに制作された25点からなる同名のシリーズ作品が収録されている。1901年から1925年に発表された小説25篇を選び出し、その登場人物を作品名とする「日本文学大全集」シリーズは、どのような考えのもと制作されたのだろうか。話を伺った。
― 「絵で百科事典をつくる」という独自のコンセプトに至っ