近現代の日本人アーティスト達の「アジアへの憧れ」が、「新しいアート表現」を生み出した!🔥それを熱く語り伝えている展覧会が、庭園美術館の『アジアのイメージ―日本美術の「東洋憧憬」』☆会期:2019年10月12日(土)– 2020年1月13日
例えば安井曾太郎の《薔薇》に描かれた花瓶!中国・磁州窯の白地黒花です。これこそが、「アジアへの憧れ」の表出。そういえば、1910~60年頃の日本の洋画では、東洋陶磁に生けられた花束の静物画が驚くほど多い😱❕
この時期は、日本の知識人、美術愛好家、美術作家たちがアジアの古典美術に憧れが炸裂していたようです。そして、そのエネルギーが、日本独自の近代アートを生んだということを、今日は樋田豊次郎館長から学びました。
日本のアーティスト達は、既存のアジア伝統作品のコンテクストの呪縛から自らを解き放ち、自由に表現したことによって新境地を切り開いたことがひしひしと伝わってくる展覧会。
中でも、顔はかわいいのに、オヤジのような足をした香取秀眞の《鳩香炉》にはハートを射抜かれました!!💛
古代中国の鳥型祭器からインスパイアされたという真面目な美術への探求と、底抜けのゆるさの同居はなんなんだろう。。。ゆるキャラ帝国日本、おそるべし!そして、この鳥、私の中ではブリューゲル展のキモカワキャラクター「タラ夫」(タラに、毛が生えたオヤジの足がはえている)に直結しました(;^_^A
また、端正で形式化された「李朝白磁」を「グローバル化」することで自由な普遍性を持たせたのが河井 寛次郎という樋田館長の解釈に感動。その3作品が未来的に輝いてみえました。
そして、3名の現代作家による、アジアをイメージした壮大な作品は新館へ!岡村桂三郎、田中信行、山縣良和らによる新境地がダイナミックに開かれていますよ(#^^#)
※内覧会にて主催者の許可を得て撮影しています。
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