アートがビジネスに想像以上の大成功をもたらす!具体的な成功事例を対話スタイルでお伝えする連載@『国際商業』。 ファシリテーターはパトロンプロジェクトの菊池麻衣子☆VOL.4ゲストはアーティスト・椛田姉妹&不動産コンサルタントの山田武男氏 ☆ 集客を10倍に引き上げた芸術のマジック ☆
◉〝目的の共有〟はアートとビジネスの融合の必須条件。―そう話すのは、姉妹でアーティストの椛田ちひろさんと椛田有理さん、そしてアーティストと連携する不動産コンサルタントの山田武男さんだ。◉椛田姉妹の姉・ちひろさんは、アートフロントギャラリーの所属アーティストとして活躍。片や妹の有理さんは、老舗画材メーカー大手のバニーコルアートに正社員として勤めながら制作活動を続けている。それぞれ独立した活動も行っているが、二人で協力してプロジェクト・カバタという活動もしている。◉〝目的の共有〟の重要性について、江戸川区葛西にある椛田姉妹の新アトリエ兼住居でちひろさんと有理さんに、そして別の場所で山田さんに語ってもらった。by編集長:長谷川隆
【対談ピックアップ】
菊池:テナント募集中の空室にアート作品を展示することでどのようなメリットがあったのでしょうか?
山田氏:大きく2つありました。1つ目は、「目標が明らかになる」ことです。例えば8月31日に作品を展示した内覧会を開くと決めたら、その日までに展示を仕上げることと、営業活動など集客を実施日に照準を合わせて開始します。もう1つは、「目立つ」ことです。オフィスビルのスペックは、どれもどんぐりの背比べ。1日にいくつもの物件を見て回るお客さんは、全てのビルの名前を覚えたりはしません。そんな中、アートが展示してあった物件は、「あの作品があったビルね」と記憶に残ることが多いのです。
菊池: そうですか。集客面で、アートを展示した場合とそうでない場合の違いはありましたか?
山田氏: ありました。展示がなければ10人くらいのところ、展示があると100人くらいは来場しました。もちろん人数が増えても大半はただ展示を見に来るだけという方です。それでも、成約するかしないかは、確率論でもあるので、来客は10人より100人のほうが良いのです。
菊池: そういう意味では目に見える効果があったのですね。成約面ではいかがでしたか?
山田氏:これまで「ヤドカリトーキョー」を実施してきたビルの大半は満室稼働に至りました。
菊池: それはすごいですね!アートが空間に与える影響とは具体的にどのようなものなのでしょうか。
山田氏:まず、滞在時間が明らかに違います。ガランとした空室ですと、お客様の滞在時間は5分ですが、アートが展示してあると15分くらいになります。その間にお客様とコミュニケーションを取る時間ができるのです。また、展示があると、オフィス空間としてのイメージも沸きやすいようです。
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