【開催記事】第71回 アート対話カフェ 2024/09/28 sat.
今回のふたつの作品は、どちらも見れば見るほど不思議な発見が次々と出され、鑑賞の醍醐味が感じられる鑑賞会になりました。
さて、ここでは発言された皆さまの声を一部ご紹介いたします。
<参加者の皆さまの発言>
【1作品目】
●少女が木に水をやっている絵。木は本物で、大きく伸びたらどうなるんだろう?色合いから壁に描かれた絵です。左半分がコントラストの高さがリアルで、本物の木とわかった。色あせてないので、最近描かれたものではないだろうか。
●合成写真で作っているのでは。木に水をやるときは根本にやるのに、上の葉にも水をやりたいと、大きくなりたいと思う願望を表現した合成写真にしたのでは。
●女の子が水をあげているように見えているけど、ジョウロから一滴しか出ていない。木は年月が経てば育つという感じだけど、現実の絵画と木のリアルを対比した組み合わせにして、何も与えなくても植物は自然に育つということを表現したかったのかな。
●だまし絵のようなアートの技法かな?リアルと絵を組み合わせているように見せかけているのでは。なので、すべて本物のように絵に描かられたものではないだろうか?
●AIが創ったリアルじゃないものではないのかな。アイデアは人間だけど、作成したのはAIという違和感を覚えた。
●コラージュしたと思ったんですが、スカートが隠れているところからこれは絵ではと思うようになった。
●壁に少女が描かれていると思っていたが、AIの話を聞いて、そう思ってきた。女の子が大きくなったというよりは、少女から見ると小さい木として描かれているのでは。実物は大きい木なんだけど。でも、この少女が描かれたときは、木は小さかったのでは。
●木に日が当たっていることが不自然ではない。細かく見るとAI作成ではないのではないかな。
●この地域は乾燥しているのでは。ジョウロからの水が少ないところ、裸足であるところ、そんなところからも心地よいところではないのでは。少女の顔色も悪いのは、そのせいか?
●大きい建物の側面の窓が小さいので、本当のものだったら生活しずらいので、やっぱり全体的に絵じゃないかな。
【2作品目】
●女性の姿がわざとらしい。こういうポーズをとってくださいという、モデルか映画か、作り出されている。それにしても洋服と家がものすごくギャップがある。この家に何か未練があるのか、追い出されたのか、そういうものを表現させられたポーズ。洋服が比較的現代風。
●女性を主で考えると、家から追い出された、逃げ出した状況。家を見ると、火事があったとか、でなきゃいけない理由が読み取れない。
●嵐が丘のテーマを思い出した。女性は、この家の人なのではないか。家を取り戻したいという必死さを感じる場面を絵にしたのでは。
●くすんで、全体的に寂しい印象。着ている服はピンクを使っているけど。家の方を見ているので、何かしら家と関係のある人?表情が見えないので、どういう感情なのかよく分からないが、色の使い方から見て、マイナスなイメージを与えたいと作者は考えたのでは。
●これを描いた人の背景、この絵を見て女性の権利、社会風刺的な絵を描いたのでは。
●左の家が屋根が吹き飛ばされているようにみえる。それで愕然としている?手が荒れているところから悲壮感が見える。
●女性が向いているのは右の家。髪の毛に草がついているようにみえる。這ってでもその家に行こうとしているのが、行けないでいるのか。でもなぜ道が見えのようなものがあるのに、なぜ草むらから向かっているのかも疑問。
●家から追い出されたと思ったんですが、家の色のトーンを見ると、人が住んでいるとは思えなくなってきた。廃墟にも見えるので、どこかから逃れてきた女性が、雨風しのぐ場所を見つけたけど、力尽きてしまったのかな。
●この家ははしごがかかっている。ようやく我が家にたどり着いたら、解体するのを目にして、ガッカリしているのかな。
●女性の職業を考えたとき、労働者ではないと思った。腕も足も細くて、筋肉がついていない、ワンピースを着ているので。
●女性自身の髪、靴灰色、家も灰色。そこから、回想シーンって、モノクロにすることがあるので、昔の事を思い出して、暗っぽい色にしたのかな。
●家にはしごをかけているので、私は屋根の修繕をしていると思ったので、人は住んでいるのではないだろうか。また煙突が二つあるので寒い地域なのかな。家の規模から少し多い人数で暮らしていたのではないだろうか。
<最後に>
皆さんも週末の朝、対話型鑑賞会に参加してみませんか?
ご参加お待ちしております!
次回イベントはこちらから!