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【開催記事】第72回 アート対話カフェ  2024/09/30 mon.

本日の作品:1作品
エドゥアルド・アロージョ(1937-2018)
「ハエの楽園、あるいはヴァンター・ベンヤミンのポル・ボウでの最期」


エドゥアルド・アロージョ(1937-2018)
「ハエの楽園、あるいはヴァンター・ベンヤミンのポル・ボウでの最期」

【参加者の皆さまの発言】

・面白い絵だな、と思って人が2人いるな。海や島や…上空から見たような景色。周りに虫がある。なんで虫なのかな…。中央の白いのが操縦するようなもの ~略~ 虫の擬人化なのかなと思いました。

・暗い絵なのかなと思いました。海が暗い。髭が生えている動物みたいのは可愛いようだし、暗いのかコミカルなのかどっちなのかな、と思いました。

・虫が印象に残って不気味な印象。虫が全部同じ方向を見ていて、外の方(の虫)は立体的に見えるので絵なんだけど、生々しい不気味さもあって、男の人にも目がいって、男の人だと思うが二つの頭はイラストっぽく描かれている。山や空などの背景は切り貼りしたみたいに見えて、全体的に調和がとれていない不気味さがあるのかなと思いました。

・とりとめのない絵なんだけど、丸が印象に入ってきて…二人の男性の眼鏡は片や白く、片やひび割れている。操縦桿と(先ほど)言われていたところにも丸があって、虫の目も複眼で丸が二つ…シンクロしているというか共通項として何か印象的に感じました。

・その…「不自然」という言葉が自分の中でぴったりときた。虫はこんなに同じ方向をむかないと思うし、人が2人いるが、ホクロのようなものが左右対称にあって、そのことに気づいて、その下の白の丸の大きさが右の方が少し大きく見えることに気づきました。

・一方方向に虫が向いているのが何なんだろうな。風が吹いていてこういう風になっているのか全体の流れみたいなものが下に落ちていて…なんだろう。。。~流れに負けて、この二人の人は同一人物だと思うが、虫からすると…虫みたいな社会があって一方方向なものがある中で、その中で負けた、みたいな絵なのかなあ?と思いました。
(社会みたいな、と思ったのは)虫というのは思想など持たないので単純な考えで動いているような気がしたんです。そんな考えに流されて虫が同じ方向を向くのが社会全体の動き、流れを表しているのかも…と。

・木の木目が見えていて、立体的なハエが同じように見えて1個体ずつ違う。内側のハエは同じ。それぞれに個性のあるハエと確立的なハエ。内側と外側で違う。男性も似ているようでそうではなく「完全と不完全」というような…同じ形に見えるようでそうではない、対比になっているようなところもあるなと思う(さっき、シンクロと言ったがよく見るとちょっと違う)。

*ここで一つ…ファシリテーターより*
操縦桿のようは複眼のようなものについて…作品をひっくり返して見てみてもらえますか?

・ベビーカー?

*そうなんです。
複眼のように見えていたものが車輪だったということなんです。*

・だから虫の頭が下に向いていたのかな?「下が上だよ」という。。。
わざわざ虫の向きでヒントを示していたのかな?と思いました。

・なんで車輪だけ色が白いんだろう。赤ちゃんが乗るはずのところが暗いのは何故なんだろう。海?と思っていた背景は暗いけど、お家のような物は白くはっきりと描かれているので、人が立てたもの作ったものは白く明るく描かれているように思いました。

・ベビーカーをひっくり返すような人が左側にいるのかな?と思いました。おじさんの手が触れているように見える。

・そう見ると茶色く描かれているところの白い部分が(物騒ですけど)ナイフのように見えてきました。

*時間となり終了*

【最後に】
今夜もリピーターの皆さまや平日夜の会は初参加の方、
初めましての学生さん達とゆったりと不思議な作品を鑑賞
できました!いつもキャンセル待ちで今日は参加できて
良かったです!との嬉しい声も♪ 

そうなんです…あっという間に満席になることもしばしば。
👇時々こちらのサイトで募集をチェックしてくださいね!!

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