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【開催記録】第68回アート対話カフェ 2024.07.29

今回は5名の参加者と、作品の不思議な世界を堪能しました。最初は見たままをお話しいただきましたが、作品から受け取った内面部分にも触れた鑑賞会となりました。

今回の作品はこちら…

泉 茂「逃げたスペード」1955年

<参加者の発言>
●トランプ、サイコロ、チェス、駒があるお化けにみえる。糸がからまっているので、ゲームに取りつかれた人なんでは。暗い先を支配しにいこうとしてるのでは?

●トランプが立っている場所が氷で、その下に街がみえる。

●トランプでできている、人間の形をしているので、刀剣を持っているように見えて隣が王様のようなにみえるので戦争をイメージした。

●顔もないし、二足で立っているように見えるので、人間って感じなだけだけど、僕たちがみると人と見える。なんのためにこうなっているの?

●ギャンブル中毒の人やゲーム中毒の人が見たら共感できるのではないか。ハートの6って書いてるけど、よく見ると6じゃない。

●戦争の話を聞いて、戦争してるとしても指揮するというより、一兵隊という感じ。サイコロの上に風見鶏のようなものが見える。戦うのに風見鶏が風が吹くようにそちらを見ていこうとしてるのかな。

●足元に街が見えるようにも見えるけど、黒板に数式が書き殴っているようにもみえる。この芸術作品と糸、軌跡を描いているんですが、星とか惑星とか物理学的神話性もあるのかな。となると、数学と芸術が融合している?

●人間風に見せかけていて、人体をトランプで物体で表している。手のようなものをかたどっているので、人体に見える。頭がサイコロなので人間批判。単純な考えしか持たなくなったのを描こうとした作家の意図がみえる。

●小さく描かれているろうそくに注目している。ろうそくの火が希望に見える。そこに向かって歩いてるのでは。

●ろうそくが希望にみえるけど、いつか燃え尽きるので、死に絶えていくものにもみえる。

●足元の幾何学模様、数式を見ると、文系の人が描いたものじゃない。描いた人は数学者かな。数学の難しさにはまって悩んでしまった絵なのかな。

●下の部分が氷だとしたら、すごく滑りやすい。氷の上で恐る恐る歩いているとしたら、単純な頭の思考という話もあったので、そこから弱さを表しているのでは。

●氷の上を炎を目指して歩いているんだとしたら、かわいそう。炎が紙みたいなのにみえる。偽物である張りぼてで。哀れなモノに見える。


<最後に>

皆さんも1日の終わりに、対話型鑑賞会に参加してみませんか?
ご参加お待ちしております!

次回イベントはこちらから!

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