たわいもない趣味の話①〜「ゴールデンカムイ」〜
こんちは〜いしかわしゅんです。実は語りたいけどなかなか発信していないことがたくさんあるなあ、と思ったので適当に自分が書きたいことをまともに校正もせず、ちゃんと引用せず、続けるかもよくわからない状態でシリーズとして続きそうだなあ、感を出しつつ、発信してみることにしました。
とりあえず、僕はアニメが大好きでかなりの時間をかけて見ているので、はまっている作品について感想をつらつら書いてみよう、と思います。
ゴールデンカムイってこんな感じの話
さて、表紙画像にある通り、ゴールデンカムイのアニメの話です。漫画はアニメが楽しめなくなるネタバレが多く、基本読まないのですが、それでも読んでほしい方はぜひおすすめしてください。
まず、HPがすごいんですよ。そんなじっとみる必要はないのですが、1-2分ほど見てください。全ての話の要約、北海道や樺太、ロシアのどこで話が展開されているのかまとめてあります。
物語の概要は以下、ご覧ください。
まあ要するに、日露戦争の英雄「不死身の杉元」とアイヌの少女「アシㇼパ」のダブルヒーローが、アイヌが残した埋蔵金をめぐってとんでもない騒動に巻き込まれていく話です。
この物語がややこしくなっているのは、金塊のありかを示すヒントに刺青人皮、とい残酷な方法が使われているところです。
刺青人皮とは、読んで字の如く、刺青の入った人の皮です。
網走監獄から逃げ出した死刑囚の上半身に刺青彫られていて、その刺青が暗号になっているので、死刑囚を全員捕まえるか殺すかして、刺青人皮を集めなければいけない。なんと、全員の死刑囚の刺青が揃わないと暗号は解読できないから、誰よりも先に最初に刺青人皮を集めて、暗号を解読し、金塊を見つけて独り占めにしたい!をみんな思うのので、激しい戦いになるわけです。
金塊を狙う勢力として、鶴見中尉率いる日本陸軍第七師団、元新撰組「鬼の副長」こと土方歳三率いる革命軍、暗号の秘密を知った死刑囚たち、などなど、それぞれが互いに殺し合い、熾烈な争いを極めます。
まあ別に殺さなくても、普通に刺青を見ながら模写すればいい話なので、毎回死刑囚を捕まえるたびにグロ描写が入るわけではないのですが、容赦なく射殺刺殺します。
ちなみに刺青人皮はこんな感じです。豚革に写す、という方法でコピーされることもあり、作中ではシャツにして着ている狂人が何名か現れます。グッズになってたのでチェックしてみてね。
ゴールデンカムイのどこが面白い?
本当にたくさんの魅力が詰まっている作品ですが、ぎゅっとまとめると、以下の2点です。
ギャグシーンがあまりにもくだらない
孤独と戦う人の醜さや美しさを感じる
1.ギャグシーンがあまりにもくだらない
この作品、衝撃的なんですよ。だって、あんなに可愛いヒロインのアイヌの少女「アシㇼパ」さんが超絶くだらない下ネタや変な顔を頻繁に披露するんですよ。優しい杉元のツッコミが相まって、最高に面白い。
アイヌってほんとに不思議な民族で、いろんな風習があるのですが、特にやばいなと思ったのが、大人になるまでの間、子供は悪い神様にさらわれないように汚いものの名前をつけるんです。おそま!と可愛い子供が呼ばれたと思ったら、おそまの意味がう○こだったことに気づいた時は本当に驚きましたね。自分だったら絶対に嫌ですね。
食事シーンでも容赦なくおそまおそま、連発します。ですが、これまた食事シーンが良くて、アイヌ独特の食文化が描かれる魅力的なシーンなのです。杉元が持ってきたお味噌をおそまと勘違いしたアシㇼパさんが、美味しい美味しいと食べる杉元を見てドン引きするシーンは笑いました。
結局、試しに入れてみるか、と鍋に味噌を入れたら、美味しかったらしく、「杉元のおそまじゃないと嫌だ!!!!!」とブチギレるまでになってました。「味噌です、う○こじゃないです、アシㇼパさん」と何度冷静に周囲のメンバーがツッコミを入れるられても勘違いをやめないところが可愛いですね。アイヌの方言で美味しい、は「ひんなだね〜」というそうですが、みんなで「ひんなひんな〜」と言いながらご飯を食べるシーンはめっちゃなごみます。
ちなみに、こういうくだらないギャグ描写が苦手な人にはゴールデンカムイは、あまりオススメできません。他のシーンは、過酷な戦闘シーンやドギツイ過去の回想シーンがほとんどで、見ててハラハラモヤモヤするシーンばかりです。ギャグ描写が苦手、となると、作中気を休める暇がないので、ただきつい作品になってしまいます。
コロコロコミックばりのくだらないシーンが大好物の方はぜひ。ハマると思います。
2.孤独と戦う人の醜さや美しさを感じる
この作品、描いている孤独のバリエーションが半端ないです。
アシㇼパさんは、家族と一族を皆殺しにされた上に、唯一、一緒にいてくれた狼が山に帰ってしまっています。杉元と出会い、徐々に旅を続けるうちに絆が育まれていきますが、旅の終わりを感じるたびに複雑な心境の描写がされます。
杉元は、家族全員感染症にかかり、一人に家を出ました。さらに、恋心を寄せていた女性が親友と結婚することになります。さらにさらに、戦地で親友が戦死してしまい、未亡人になった過去好きだった人を託されました。そして、未亡人の女性の目が重い病気にかかってしまい、それを治すためのお金を手に入れようと、金塊を追っている状況です。
他にも、軍人の父親に認められないまま大人になった、自分を利用する家族が鬱陶しくて殺してしまった、などなど、どのキャラクターの回想シーンからも、彼らの過去には強烈な孤独を感じます。
そして、強烈な孤独をどのように埋めるか、そこにキャラクター、一人一人にドラマを味わうのがこの作品の醍醐味だと思っています。
鶴見中尉は、過去、自分を崇拝し、愛してくれる少年がいました。その少年は現在第七師団のメンバーになっています。
少年は過去、嫉妬して簡単に人を殺してしまいました。鶴見中尉は少年を救うべく、共犯となることで、共に窮地を脱しました。
この経験から、愛さえあれば人は簡単に人を殺せる、と語りました。鶴見中尉は、部下に愛を与え、愛されることで、自分のために狂ったように人を殺しまくるメンバーを集めていったわけですね。
そして、相手に響く愛の言葉をささやく時の鶴見中尉ったらもういやらしい。相手がどんな孤独感を持っていて、そこにどんな言葉をささやいたら「うわあ、唯一の理解者だこの人は、この人に一生ついていくぞ!!」と思わせることができるのか、よく理解しているように思えます。
部下たちは口を揃えて「はあ、はあ、鶴見中尉にこれでは叱られてしまうッ、ああっ!!ああああああっっ!!」と頬を赤らめて大興奮しながら叫びます。任務失敗した時でこれですからね、なんだか恐ろしいですね。
そんな兵士の中に旅の中でパートナーを見つけることができたメンバーは、軍を離れて行こうとするのですが、そんな人まで鶴見中尉はパートナーを人質にとって逃げないようにしてしまうんですね。末恐ろしい。
感想
初めて見てもらう人にわかってほしいなあ〜という気持ちが強くなって感想というより、なんだかまとめっぽい感じになりましたね。
やっぱり僕は心理描写が丁寧にされていること、作者の持っている強烈なコンセプトが作品のセリフやキャラクターに表現されていること、が好きになる作品の共通点かもしれませんね。
自分に対する理解が深まった感じがします。
セリフは第何話の〜から、とかやるのはめんどくさいのでわかりやすくなるよう、かなり改変しました。原文ママの方が当然感動するので、興味が湧いた人は漫画かアニメをご覧ください。
僕は断然アニメ派ですが、一応リンク載せますね。全話無料で読めます。僕はアニメを待ちたいので葛藤していますが我慢できないかもしれないので、一巻から読み直そうかな…。
ではでは、アニメ第4期の大好きなエンディングを置いていきます。
そんじゃまた〜