走らないメロス
メロスは走らなかった。
その生徒は『メロスに走った』を選びました。他の人がメロスを目標物やゴールにして、走っている様を書いたのに対して、ガイコツ☠️を描き、それに雷が⚡️落ちた様を描いていました。
そうです。『メロスに走った』のは電流だったのです。
メロスは走らなかった。
その生徒は『メロスなら走った』を選びました。他の人が使わなかった接続助詞を使い、人が横にゴロ寝している様を描き、それを見ている人を描きました。「ここにメロスが居た『なら』走っただろうな…」そんな状況を描いて表現したのです。
そうです。『メロス不在』。メロスを描かずして、メロスの存在を表現したのです。
天才…
どちらも大事なのは誰もが『走るメロス』に行きがちなところなのに
メロスは走らなかった…方向を選んだところです。そのヒネくれた性格がクリエイティビティでは、とても大事な要素です。
(何のこっちゃ判らない方は、前の記事をお読みください)
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