大学時代に日本美術史を専攻した私の研究対象であった雪舟に関して、前衛的美術家の赤瀬川原平(1937-2014)は次のようなエッセイを寄せています。 「雪舟という名前がいい。名前がもうそのまま水墨画のイメージである。」(赤瀬川原平「切手の雪舟を剥いで見る」) これはエッセイの冒頭であり、その後は雪舟について少し批判的に述べた文章であるのだが、水墨画は実物をみなければ、真の理解にはならないという趣旨で、実物を見る体験(筆者はここで“ナマ体験”という言葉を使う) がいかに大切
これは美術史学を専攻した私が大学4年生の時に実際に研究対象とした作品(国宝<雪舟筆天橋立図>)と実際のアウトプット(研究成果)である卒論の抜粋です! 1枚目の画像自体は日本三景のひとつでもある京都・天橋立をモチーフとして、天橋立をみたことがある人、あるいは訪れたことがある人であれば、「そうそう、こんな感じだった!」って感じるのではないでしょうか。ただ、2枚目の画像に目線をずらしてみると、読むだけでも気が遠くなりませんか?いかがでしょうか?やっぱり頑張って読んでみてもさっ