アート/作品は此れから? ―― 丹羽良徳のいやらしさと齋藤惠太のなまいき、および岡田真太郎のいきがりについて
「作者の死」という宣言がなされて以降、単一の固有名をもつアーティストとその作品をめぐる関係性は絶えず懐疑の眼差しのなかで浮遊することになります。命名と所有の関係を組み替えることで公共に向き合う丹羽良徳、集団生活の多数性のなか で家のインスタレーションを展開する齋藤惠太。そして、コミュニティの名前それ自体をアート作品として取り引きする岡田真太郎。アーティストとコミュニティの間で取り交わされる固有名をめぐるネゴシエーションのかたちとは、そしてその先で実現される「作品」とは、今