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大腸がん日記 1年126日目

土曜日で午前中は仕事。
月末締め切りのオンライン研修をようやく受講できた。土曜日は邪魔されたくない仕事をゆっくりできるからいいね。

オンライン研修、といっても、アップされているYouTubeを観てアンケートに答えるだけ。テストとかなくてよかった。
わからない用語とか多くて、何度も止めて検索して、の繰り返し。久しぶりに頭を使った疲労を感じた。
普段どれだけサボってるのかバレバレだな。

午後、予約していた歯科医院へ。
いろいろ気になりつつも、治療を進める。以前の歯医者に比べれば治療内容やスケジュールを提案してもらえるだけでもありがたい。
そもそもは虫歯の治療だったけど、プラスアルファで時間とお金をかけてしっかり治そうと決心した。

というのも、罹患して考え方に変化が起きたのが決意のタイミングだったと思う。

私は歯がずっとコンプレックスだった。
特に子供の頃にできた上の左右の八重歯。母が言うには、八重歯になりかかっている歯を「自然に抜けるまで待つように」と乳歯を抜歯してもらえなかったのが原因らしい。

歯列矯正など裕福でない当時の家には無理な話。
しかも歯磨き(というか歯磨き粉のピリピリ刺激)が嫌いで虫歯だらけの歯。ブリッジ矯正なんて、余裕があってもできるはずはなかったんだけど。

いつか大人になったら、自分で稼いで矯正するんだ!と思いつつ、機会を逃したまま十分すぎる大人になってしまった。

そのうちに大腸がんが見つかり、人生初の全麻手術を受け、術後補助化学療法をしながら齢五十を迎えた時。

「後悔を残して終わるのはイヤだ!」

と強く思った。

いや、普通の人ならもっと早く気付いて行動に移してるだろうな。
私がこれまでの人生、いかに流れ流されながら生きてきたかの証明だな。

だから、決めた。
やり残さない。

とにかく手をつけてみる。
だって、やりたかったんだもん。
ダメなら「あ、そうなんだ」で止めればよし。時間とお金は勉強代。経験と等価交換だ。

ありがたいことに、先生は他院の紹介も含めていろんなパターンの治療法を提案してくれて、その中で今の自分に合うものを選択できた。

あとはどの方向にも、迷いなく進むだけだ。
私の人生は私が作る。
当たり前だけど。

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