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大腸がん日記 1年82日目

この日は久しぶりの大学病院受診。3か月毎の血液検査と術後1年の大腸カメラ。
一昨年、大腸カメラからの腸閉塞で救急搬送となった身としては、否が応にも不安が高まる。数日前に見た今年の初夢は、検査前夜の薬を飲み忘れたことを検査直前に看護師さんに指摘される、というものだった。
どんだけビビってるの、私。

明け方に起き、前夜に準備した冷たいマグコロール1.8Lと白湯を交互に飲み、上着を羽織ってトイレに籠った。この検査、寒い冬は余計にツラいな。
でも、ちゃんと時間内に薬を飲めたし、トイレでちゃんと出せた。前回はこれができなかったの。腫瘍が邪魔してたからあんなにツラかったのね、と今さら気付く。

検査で鎮静剤を使うため車が運転できず、少し離れた駅から出ている直通バスで病院へ。
噂には聞いてたけど、お正月明けの病院の混み具合と言ったら……指定された時間より前に受付は済んでいたけど、採血を待っている間に内視鏡室の受付時間を過ぎてしまった。混んでるんだから仕方ないけど。

後から検査技師さんに言われたのは、本来なら内視鏡の時間に合わせて順番を繰り上げて採血を実施するらしい。何か手違いがあったようで、何度も謝られてしまった。
正直、病院なんて(失礼)待つのが当たり前、予約時間なんてあってないようなもの、と思っていたけど、受診の内容によってはそうでもないみたい。

内視鏡室で受付をし、何枚もの同意書を確認、アレルギーや車の運転について何度も口頭で確認を受けた。面倒だと言う方もいるようだけど、きちんと手順を踏んでいるとわかって私はむしろ安心できる。

検査着に着替え、ルートを取り、少し待って検査台に案内され、ここでも看護師さんと先生からいろいろ確認。うん、安心。
「鎮静剤入れますね」の後、一瞬目が覚めて「もう少しで終わります」と誰かが言っていたのは覚えてる。あとお尻がモゾモゾする感覚も。

気付いたら回復室のベッドで、寒くてお布団をもう一枚かけてもらってしばらく寝た。
気分スッキリ目が覚めて、看護師さんから説明を受けて検査終了。ポリープ切除などの処置は何もなく、観察だけで済んだ。よかったー。

帰りの会計も当然混んでいて、気付けばもうバスの時間。直通バス、午後は1本しかなくて、乗り遅れたら路線バスと電車の乗り継ぎで倍以上の時間がかかってしまう。ギリギリ間に合ってよかった。
いつも通院の際にお参りしているお寺には行けなかった。残念だけど、また次回。

実は看護師の友人から「鎮静剤なら車で行っても大丈夫」だと聞いていて、私自身も「ちょっと休めば運転くらい大丈夫だろう」と思っていて、直前まで車で行こうか迷ったんだけど(ほんとはダメなんだよ)。
病院でも1時間以上休ませてもらったし、帰りのバスでも爆睡したし、やっぱバスで行ってよかったな。

食いしん坊の私としては、お正月休みは好きなものを食べたい。そこは我慢せず、代わりに検査前の食事調整をしっかりやるぞ、と年末から決めていた。
事前にちゃんと準備ができていれば、それだけ検査が楽に受けられる。
それに、もう腫瘍はない。ちゃんと取ってもらったんだから。

大腸カメラ、もう怖くないぞ✌️

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