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最新のお仕事|メディア芸術カレントコンテンツ(MACC)

ウェブサイト「メディア芸術カレントコンテンツ」にて、フォトレポート古代のロマンが創造力を掻き立てる 特別展「恐竜図鑑―失われた世界の想像/創造」がリリースされました! 展覧会は上野の森美術館で、7月22日(土)まで。

今年、久しぶりに国立科学博物館の恐竜展を鑑賞したのですが、やはり巨大な恐竜の化石は興奮しますね。私もあんなかっこいい骨になりたい! だってデスクワークをしている人間の復元骨格なんて、絶対かっこよくないじゃないですか。小学生に「すげー!カッケー!!」って言われたいです。

そうした恐竜の企画展や博物館の展示では、恐竜の化石がメインに据えられ、最新の研究成果をもとに構成されます。そのなかで、実際に見ることの叶わない、写真や映像にも残っていない古代を描いた想像図はどうでしょうか。
来場者には壁を飾る雰囲気程度に思われるかもしれませんし、新しい定説が生まれれば、それに則った絵に差し替えなくてはなりません。

本展は、まだ恐竜や古生物についてよくわかっていない時代にアーティストの想像力によって描かれたパレオアート(恐竜画)から、科学的根拠に準拠しながらもアーティストの創造力によって描かれた現代の作品にいたるまでの系譜をたどるものです。
つまり、恐竜を科学的な研究対象ではなく文化的資源として捉えることで、現在の定説とは異なる姿で描かれた恐竜たちに新たな価値を与える展覧会なのです。

現代アートやマンガ、恐竜の玩具やフィギュア、子ども向けの雑誌や図鑑なども展示されているので、いろんな層の人に楽しんでもらえる展示になっています。

オフショット:イグアノドンの復元像の変遷

この30年ほどの間にも、ティラノサウルスが直立の姿勢から水平の姿勢に変わり、ゴツゴツした赤茶色の皮膚から羽毛の生えた姿へと変わりました。
ドラ映画には「のび太の恐竜」「のび太と竜の騎士」をはじめ、ことあるごとにティラノサウルスが登場しますが、姿勢が変わったくらいです。

原作者が故人なので大きな変更をしづらいのもありますが、モフモフの羽毛で覆われていたら最強/最恐なイメージではなくなりそうです。エンターテインメントの世界では、科学的な正しさよりも見栄えが優先されることもあるのでしょう。
「のび太の新恐竜」(恐竜が登場する最新の映画)くらい羽毛つきでもいい気もしますが、すでにモフモフ枠にはキューとミューがいますしね。


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浅野靖菜|アートライター
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