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最新のお仕事|ぐるっとパス(Tokyo Art Navigation)

ぐるっとパス連載で、六本木・新宿エリアのミュージアムを訪問しました!
ぐるっとパスのみで入場できる「菊池寛実記念 智美術館(きくちかんじつきねん ともびじゅつかん)」「文化学園服飾博物館」「東京オペラシティ アートギャラリー」の3施設を前後編で紹介しています。

現代陶芸を扱う「菊池寛実記念 智美術館」は、建築や展示空間が素敵なミュージアムなので、陶芸や工芸に馴染みのない方も、一度は訪れていただきたい場所です。
ガラスの手すりが輝く螺旋階段や特別感の漂う空間に照らし出される作品たちを、ぜひ現地でご覧ください。

陶芸の展覧会では、「柿右衛門」「九谷焼」のような窯や様式、「濱田庄司」「富本憲吉」といった作家をテーマにしたもの多いように思います。ですが、今回の「走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代」(〜9/1)は、前衛陶芸集団をテーマにした珍しい展覧会で、私も気になっていました。
本展では、走泥社による全盛期の作品から、陶芸が皿や壺からオブジェ焼へとつながる絵付けや造形の進化をたどることができます。

智美術館は、近隣の「泉屋博古館東京」「大倉集古館」とめぐるのもオススメ!
こちらも1,000円程度の企画展に入場できるので、1日で元が取れるルートです。

「文化学園服飾博物館」は、ドレスや着物、靴やバッグにアクセサリーといったファッション・アイテムを体系的に収集している、文化学園の附属博物館です。いわゆる大学博物館ですが、校門を入ったキャンパスの中ではなく、甲州街道に面したところに入口があります。

ヨーロッパのドレスや日本の着物、古今東西の民族衣装などを体系的に収集したコレクションは、データベースでも公開されています。展覧会では、実物を間近で、さまざまな角度からみられたので、着脱部のような細部や素材の質感もじっくり観察できました。

今年は「“オモシロイフク”大図鑑」のほか「世界のビーズ」「あつまれ! どうぶつの模様」のふたつが企画されています。
新宿駅から数分で500円なので、通勤や買い物ついでに気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

「東京オペラシティ アートギャラリー」は、企画展にしろ若手作家を紹介する「project N」にしろ、センスのいいアートギャラリー。現代のアートがメインですが、キャプションを読ませるのではなく作品を体感してもらうような展示手法が多いので、アート初心者も苦手意識を感じにくいのではないでしょうか。

私もnoteでも何度か取り上げていますので、少しでも雰囲気を感じていただけたらと思います。

「東京オペラシティ アートギャラリー」は、1,000円強の入場料がぐるっとパスでまかなえ、企画展・所蔵品展・project Nの3つの展示が鑑賞できます。ぐるっとパスを手に入れたら、まずチェックして欲しい施設ですね。

同じ建物内にある「NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]」も参加施設で、時折開催される有料の企画展(500円くらい)や常設展も見応えがありますよ。

過去2回の連載はこちら↓


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浅野靖菜|アートライター
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