4books|遠藤秀紀『ニワトリ 愛を独り占めにした鳥』(光文社、2018年)
みんなの胃袋を満たすニワトリ鶏の唐揚げが好きな方は多いですし、オムライスや卵焼き、プリンに親子丼など、卵料理は老若男女に人気がありますよね。鶏肉は牛や豚に比べてお手頃で、卵も価格変動の小ささから、かつては物価の優等生と言われていました。
私たちに「安い・おいしい」を提供してくれるニワトリが、いかに長い間、人間をトリコにしてきたかを語る本書。
著者の遠藤氏は東京大学総合研究博物館教授で、動物の遺体から学ぶ「遺体科学」を提唱しています。同博物館の「家畜 ―愛で、育て、屠る―」展