
統計2級落ちた(不合格体験記)
こんにちは。せらです。
いよいよ大学1年も終わりに差し掛かりました。1月下旬に大学の期末テストが終わり長期休暇に入ったので、前々から興味を持っていた統計検定に挑戦してみました。受けるのは2級で範囲は学部1年~2年の内容です。
夏ごろに内職で進めていた統計学の知識の確認と、データサイエンティストに少し興味があったのが受けた理由です。
試験概要は以下の通り。

推奨勉強時間は50時間程度だったので、1週間あれば受かるかな~と考えて20日に検定の申し込みを行い、月末に受験。もし落ちたらメイド服着て自撮りするわwwww と友人に啖呵をきったものの、見事に1点差で落ちて死ぬほど笑いものにされました。はぁ………
事前知識としては、線形代数学と微分積分学と統計学の基礎となる参考書は1周してあったので後は過去問で傾向慣れと知識の穴埋めをするような状態でした。(線形・微積は大学の授業、統計学は自習で学習。)
実際落ちたので役に立つかは分かりませんが、勉強方法や当日の心構えを踏まえて落ちた理由を考察してみます。こういうやつは落ちるという反面教師にしていただければ幸いです。(不合格体験記の方が役に立つっていうし……)
■勉強方法
当初は統計検定を受ける予定はなかったので、統計学の基礎を一通り身につけられそうな参考書を購入し進めていきました。(20時間程度)
ただし、この参考書は準1級の内容も含まれており、2級の内容を全て網羅しているわけでもないので統計2級対策としてはおすすめできません。内容はとても分かりやすかったので統計学の基礎を身に着ける目的ならおすすめです。
途中で躓いた分野があったので、『予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」』通称ヨビノリの統計学の授業で概要を改めて把握しなおしました。(5時間程度)
ここまでが半年ほど前に行った勉強です。
ここからは試験1週間前の勉強です。
1月下旬に受験を決めてから速攻で公式の過去問を購入し1年分解いてみたところ、まさかの11%しか取れませんでした。やばくね?
そこで、統計検定2級の範囲を網羅している「統計学の時間」というWebサイトを用いて知識の穴埋めや各分布の意味や特徴、推定・検定で用いる統計量や自由度の確認を一通り行いました。(10時間程度)
過去問を5回分解いたところ、55%~80%の点数率に上げる事が出来ました。合格点数は6割以上なので当然これでは安定しません。2週目を6回分行い、全ての回で80%を上回ったのでひとまずは安心。(25時間程度)
なお、ここで用いたものは2016~2018年度の過去問です。噂によると2015年より前の過去問の方が今のCBTに近い傾向らしいです。
試験3日前からは、YouTubeに上がっているとけたろうさんの「統計検定2級の全知識」(1時間程度のまとめ動画)を寝る前に確認し、知識の定着と抜けの確認を行いました。
総合計時間60時間前後でした。もっとも、自分は自頭が悪い方で小学生の頃は四捨五入を理解できないほどだったので、要領の良い方ならさらに短い時間で勉強を済ませられると思います。
■試験当日
頻出分野であるベイスの定理や各種仮説検定の問題を解いてから家を出発。当日は足立区の北千住駅から徒歩10分程度の住宅街にあるテストセンターで受験しました。Googleのレビューでは散々な評価をされていたものの、実際に訪れてみると特に悪い印象は抱きませんでした。受付の女性の対応はとても丁寧で分かりやすく、受験時も騒音等の問題は特になかった。ただし、かなり分かりづらい場所にあるので土地勘のない方は前もってGoogle Map等で確認しておく事をおすすめします。ちなみに電柱の裏の狭い路地を10m程進んんだ左側にあります。

時間になると自習室のような作りの部屋に案内されました。席に置いてあったものは以下の通りです。(統計検定に関する説明資料・各分布が記されたラミネート済の紙1枚・A4白紙×2枚・ボールペン・耳栓)
ラミネート済の用紙にマジックペンで計算をする必要があると別のWebサイトでは説明されていたので驚きましたが、普通のボールペンと白紙で一安心。試験15分ほど前に愛用のエナジードリンクを一気飲みし脳を覚醒状態にして臨みました。
■試験開始
深呼吸をして集中モードに入り、画面の開始ボタンをポチっと。正直、今思えばあまり集中できておらず、肩に力が入った状態でスタートしてしまいました。
最初の問題は各数値から不偏分散を求める初歩中の初歩の問題。解法も一瞬で浮かびましたが、家でやるのとは違ってパソコン画面に問題が表示されるので、電卓を打つたびに顔を上げ下げしてあたふたしてしてしまいした。それに加え、なんだか頭の中がチカチカして画面に表示される数値を電卓に打つまで覚えておけず、4回くらい電卓に打ち直すハメに。なぜか手が震えて数値を正しく打ち込めず、もうそれなら暗算してやろう‼️と訳の分からない思考に。結局5分くらい使ってしまいました。(パソコン画面が普段より明るすぎて脳がパニックを起こしてしまったのかも?)
その後の数問は見た事のない問題ばかり。考えればわかりそうだが、そもそも解答すべき言葉の定義が分からない。考えようとしても、全く思考がまとまらず硬直。頭が真っ白に。ここら辺は記憶が無い。数分使ったあげく適当に飛ばしました。
そもそも、過去問とは問題の形式が異なっており、PBTは一問につき(1)(2)(3)のように大問の中に小問が含まれる形式でしたが、CBTではほとんど一問一答形式で、思考の切り替えを頻繁に要求されます。また、数学的な要素よりも現実に即した問題が多く、なんだか共通テストのようでかなり苦手意識を感じました。
正直99%の確率で受かると思っていたのですが、中盤に差し掛かるに連れ「あれ、これ点数足りるか…?」と不安が募り始める。ノリで、落ちたらメイド服の罰ゲームをすると言ったことが脳裏に過ぎります。
うわ~これメイド服着ないといけなくなるかもなぁ… でも人生で一回くらいは女装してみたいな。ゴシック系もいいけどリゼロのレムちゃんみたいなコスプレもありだな。いやぁ~東方の十六夜咲夜さんとか、メイドラのトールちゃんも捨てがたいなぁ……
うーん悩む!
統計検定どこ行った???????
どれだけ深呼吸しても思考があっちこっちに関係ない事ばかり考えてしまい、問題を解く事を後回しにしてしまいました。
時計のタイマーは90分中残り30分、問題はまだ半分ある。流石に危機感を感じて何とか問題を解くことに集中しました。焦りすぎて問題があまり読めなかったが、問題の後半では分布表を用いて実際に推定や検定を行う定番の問題たちが出てくれたので自分のペースにもちこめた。
とはいえ時間はギリギリ、最後の方に突然数値入力問題が出現して、うわーなんだよ間に合わないよ😭と泣き目になりながら時間切れ。結局最後の2問は勘で選びました。
■試験終了
そのまま画面上で軽いアンケートに答えた後、いよいよ成績発表。いうても数学は人生で数千時間も勉強してますし、なんなら大学の定期テストの方が難しいので、まぁ~どうせ受かってんだろ。ガハハと、から笑いしながら成績ボタンをポチっと。そして表示されたのが、
正答率59%[不合格]
スゥーーーーーーー、えっ????ん????
言動とは裏腹に試験中の油断は一切していませんでした。今まで様々な試験を受けてきたので、経験に基づいた自信はあります。思考が飛んだのは完全に無意識下の事故です。だだ、慢心はあったかもしれない。なんやかんや受かるだろうと。その結果がこれです。
■ガチの反省
直近まで大学の試験対策をしていたので、それと今回の試験形式への対策のギャップを意識できなかった事が敗因です。大学の試験では、過去問を入手してそれを暗記して試験に臨むので、予想外の形式で出ることはまずありません。その可能性を懸念し忘れていました。それとCBT試験への慣れの問題もあると思います。(紙とは異なり、開始直後に問題全体を一読することが出来ない等。)しかし、一番の反省は試験中の思考パターンです。
「知識の足りないものは飛ばす
「分かる問題を先に解き、ペースをつかむ」
「過去問演習通りに再現する」
「やってきた事以上の事は出来ない」
上記な様な試験に対する当たり前の心構えが欠けていました。そして何よりも、
「意地でも受かってやるという真剣な気持ち」
を忘れていました。統計検定はその大切さを改めて僕に教えてくれた。ありがとう。
以上が今回の試験の詳細です。金銭の問題で次回は統計準1級を受ける事になるので2級はこれで最後ですが、しばらくはこの反省文を部屋の壁に貼り付けて心に刻もうと思います。みなさんはくれぐれも慢心にご注意を。
今回の記事はいかがだったでしょうか。この記事が役に立った!面白い!という方はいいねボタンを押して頂けると幸いです。閲覧ありがとうございました。