君は十分頑張った、だから心置きなく退場して来年また会おうと 夏に伝えたい
本日のOP
皆様、おはこんばんちは。
本日のOPは、『ターミネーター2 3D』予告編 ロングバージョン。
ターミネーターの初期2作品は、何度見ても本当に面白いですよね。
ところで、今回のOPは何故ターミネーターなのか？
この夏、我が家では、ある記録が途切れました。
英語では、続いているものを終わらせるのは terminate。
というわけで、本日は、長く続いたものが終わる「終焉」を取り上げます。
マティスの著作権は今、地図上で「まだら」
著作権の存続期間は、特許権や意匠権なんかと比べると、非常に長い。
でも、いずれは終わり、社会の肥やしになる。
今回の冒頭画像は、マティスのステンドグラスの写真です。
補色である青と黄色の対比を、混色である緑がうまくつないでいますね。
1954年没のマティスの著作権の有効・無効は、
地球を俯瞰すると、まだら模様。
日本では、死後50年+戦時加算が経過して、期限切れ。
（2018年の法改正で日本でも70年に延長されたが、その前に権利が消滅。）
母国フランスでは、
存続期間は死後70年で、権利は存続中。
が、それも2024年の今年いっぱい。
正に、風前の灯。カウントダウンの声たけなわ。
来年には世界中でマティスの作品を好きに使えるか？ 答えはNO
例えば、メキシコでは死後100年。
所変われば品変わるとは、このことか。
しかし、かなりの国でパブリックドメイン化するもよう。
こんなギリギリ感、ちょっと嬉しくなりませんか？
ただ、インターネットって世界レベルの配信だから、
マティスの作品のインターネット掲載、実はグレー。
まぁ、商業利用ではないし、基本的に今年いっぱいだし。
多分、大丈夫、と期待。
日常生活を断ち切る温暖化こそ断ち切りたい
狙ったかのように日本列島をなぞりつつ進んでいった、
「ながっちり」の台風10号。
台風が直撃した地域は、屋根が飛んだり、校舎のガラスが割れたり。
床上浸水したら、畳も家具もお陀仏。
車もずいぶん水没して、廃車にせざるをえなかったり。
遠く離れた静岡や神奈川でも、かなりの被害。
こんな災害を一夏に何回もテレビで目撃するのが、恒例化してしまった。
地球温暖化の祟りは、年々ひどくなる一方。
期間限定ポイントをその都度寄付に回しているけど、
やっぱ温暖化は、元から断たなきゃ駄目だ。
15年間エアコンを使用せず、地球温暖化防止に貢献してきた我が家。
蟷螂之斧でしかないが、千里の道も一歩から。
先月の電気料金も、6千円に届かなかった。
しかし、トレードオフで、私の灰色の脳細胞は機能低下。
マティスの作品を冒頭に使ったのは、この記事が最初。
本来なら当然、マティスの著作権のギリギリ感は
この記事の中で取り上げるべきでした。
しかし、暑さで思考がファーストギアにしか入らない脳味噌では、
ほぉーっ、そうなんだぁ、と思ったきり。
気付いた時には、記事は公開済みで、後の祭り。
茗荷なんかより、暑さの方がよぉっっっぽど、物忘れを誘発します。
こういう落語話には、オチは有っても寿命はありませんね。
まさに、ターミネイト知らず。
欲張ると却って損をするという、倫理観を楽しく分かり易く説く滑稽話。
そして、不朽の説法話といえば、イソップ寓話「北風と太陽」。
旅人のコートを脱がせたのは、冷たい北風ではなく、太陽の温かさ。
厳しさよりも、優しさが大事だよ、てね。
そんな最強の太陽がギンギラギンに照り付けても止められなかった
我が家の鉄壁のエアコン不使用記録の更新。
ついにこの夏、ターミネイトされました。
夏免の告白
告白してしまいますが、
この夏は、15年ぶりに自宅で1日だけ、エアコンを使用しました。
温暖化する地球に、夏のご免なさいで、夏免の告白。
強力な台風7号が房総半島の沖を通過した8月16日（金）。
「強風」に備えて窓を閉め切ったことに合わせて、
遂に15年の禁断が破られました。
命には、代えられない。
風は、旅人のコートを脱がせなかったけど、
我が家にエアコンを使わせることには、成功しました。
風が太陽に勝ちましたとさ。
イソップに、してやったり（？）。
イソップに喧嘩売って、どーする。
いやぁー、エアコンって、本当に文明の利器ですね。
全身の皮膚から、冷気が浸透してくる。
呼吸すると、冷気で肺が満たされる。
ありがたや、ありがたや。南無南無。
設定温度、たったの28度で、極楽気分でした。
夏のピークは過ぎたけど
今年も猛暑日が、連日イヤっていうほど続きました。
何を過去形にしているの？ 現在進行形で暑いでしょ、という突っ込みが
那須与一が放つ弓矢のように、この身を正確に打ち抜くことは必定。
しかし、お盆過ぎから、暑さの質が明らかに変わりました。
日中の気温が連日35度を超えることは、無くなりました。
夜中には、25度付近に気温が下がる。
※あくまでも、関東在住者の感想です。
西日本は、まだまだ大変ですね。
オリンピックのマラソンに例えるなら、
トップ集団は既に通過して、残るは、2番手、3番手の「残暑」集団。
日中は真夏日でも、熱帯夜にさえならなければ、
もう乗り切ったも同然なのです（当社比）。
と、自分を鼓舞してみたけれど、
連日33度程度の最高気温が続くのは、やはり辛い。
大事なのは、エアコン不使用記録をムキになって続けることではなく、
知恵と工夫と開き直りで、電気の使用量を抑えること。
暑さ寒さも彼岸まで。もうひと踏ん張りだ。
寛容って、難しい
前述した「15年間エアコン使わないのは、意固地なだけでは説明できない」という私の記事。
毎月連続投稿の催促メールにお尻を叩かれて書き上げた、
暑さでトロけた脳味噌による、つまんない記事です。
でも、こんな記事に「スキ」してくださる奇特な方が
いらっしゃった。
そんな犬先生さんの記事の中に、発見。
なるほど、エアコンのリモコンが壊れてお困りになった実体験から、
15年もエアコンを使わない阿呆への同情票を入れて下さったと。
なんと お優しくて、寛容な方。
同じリモコンをメルカリで調達されたそうだが、
汎用リモコンでは、ダメだったのだろうか？
リモコンって結構手垢がつくから、新品の方が良かったのでは。
2千円の予算があれば、十分入手可能だし。
我が家の超ヘビーユースのレコーダのリモコン、4年半で成仏なさった。
その会社の「純正」の汎用リモコンですら、3千円台だった。
レコーダよりもエアコンの方が、操作が単純な気がする。
何故、エアコンの純正リモコンは、1万3千円もするのだろう？
そして、トンデモナイ出来事の記事を発見！
旦那様の葬儀で激しく号泣する、いわくありげな後輩女性。
誰もが修羅場の展開を予想するヤバい状況を「面白い」と感じ、
堂々とした妻の立ち振る舞いで余裕を漂わせる犬先生さん。
「そういう」関係だったなら、
それはそれで旦那様の人生が充実していて「素敵」、
だなんて。
美輪明宏さんがよく、
自分が愛されるために相手を愛するのではなく、
とにかくとことん、相手本位で愛してあげなさい
とアドバイスされている。
犬先生さんはまさに、旦那様本位。
犬先生さんは、脳梗塞を患われ、ようやく退院、というところで
旦那様が急逝されたそうだ。
かつて旦那様が入院されたときの恩返しのように、
犬先生さんの入院中には、旦那様が献身的にサポートされたということ。
夫婦生活で紡がれ続けた信頼関係あっての赦しかあ・・・。
入院生活の終わり。
旦那様の人生の終わり。
夫婦二人三脚の日々の終わり。
感謝と敬意で亡き人を想う日々の始まり。
後遺症＆リハビリとの共存の始まり。
終わりがあって、始まりがある。
犬先生さんが温かな気持ちで前夫さんを見送られたことに、
他人ながら勝手にホッとしてしまった。
念のため断っておくが、
裏切られたショックで取り乱したり
夫や相手を恨んだりすること
が劣った行為だと私が考える、ということではない。
ただでさえショックで打ちひしがれている葬儀の最中。
追い打ちを掛ける、夫の裏切りの発覚。
耐えがたい、怒りと、悲しみと、絶望と。
正解は人の数だけあり、優劣は無いと思う。
刃傷沙汰は、困るけれど。
それでも、
犬先生さんの旦那様への慈しみは、到底真似できぬ境地だなぁ、
と感心してしまう。
あと、マインドフルネスや、心理カウンセラーさんの常套アドバイス。
「過去でも未来でもなく、現在を見つめなさい」を、
犬先生さんは実践されたんだなぁ、とも感ずる。
私は、向田邦子さんのドラマ「阿修羅のごとく」を思い出した。
発覚した、老父の不倫。
浮気相手の子供は腹違いの弟かも、と訝しむ四姉妹。
次女の夫（緒形拳さん）は、
仕事をやり遂げ、娘も立派に育て上げて残り少なくなった人生で
「艶」を楽しむくらい許してやれ
と、男の身勝手を正論の如く押し付けようとする。
不満気な四姉妹。反発するのは当然だ。
老母は、何にも気付かないふりをしていても、
買い物帰りに浮気相手のアパートの前に、ついつい立ち寄ってしまう。
許せていないからこそ、様子が気になるのだろう。
老いた自分に自信がないから、夫に詰め寄ることもできない。
浮気相手のアパートを見上げる所在ない姿を娘に見られたショックで、
母は発作を起こし、突然死してしまう。
買い物かごから卵が落ちて、アスファルトで割れる。
アスファルトの黒と、黄身の黄色。
遮断機にも使われる、危険を知らせる色の組み合わせ。
印象的なシーンだった。
円楽さんの艶話
そんな風に犬先生さんの記事に心打たれてしばらくした後。
「錦糸町パラダイス」というドラマに、
錦糸町のラブホテルのシーンがあった。
これで思い出したのが、
錦糸町でのラブホ不倫をすっぱ抜かれた、6代目円楽さん。
彼の最後の高座の様子を映像で拝見した時には、
往時には毒舌を軽やかに生き生きと繰り出していた円楽さんの、
病が進み弱く消え入りそうなサマが、痛々しかった。
それから程なくして亡くなられたんだよなぁ。
不倫会見で照れながら、何とか笑いのネタにしようとする円楽さんの姿。
不倫できるくらい元気だったんだなぁ、人生エンジョイしていたんだなぁ
と、他人ならではの無責任さで、思い出し笑いしてしまう。
そうか、これが犬先生さんの気持ちか、と合点した。
犬先生さんは妻という当事者ながら、
旦那様の人生を、一歩引いた場所から俯瞰して、微笑んであげたのだな。
夫が早期退職 次の就職先は未定
夫が早期退職に応募して、現在無職。
長いお勤め生活は、いったん終了。
お疲れ様です。
これからのことを考えると、あったまグールグル。
というわけで、マティスの作品をもう一つ。
踊る阿呆に、見る阿呆。
同じ阿呆なら、踊らにゃ損、損。
取り敢えず、毎日の食事の献立が問題。
まるで、「夏休みの子供の昼食どうする」問題だな。
無給という現実の重みと、食事という日常生活との絡みが切ない。
それでは皆様、残暑を無事に乗り切ってくださいね。
お暑い中、お読みいただきありがとうございました。
余談
後ろ姿を見送って、さよならを夏に告げたら、
“ I'll be back. "と宣言されそう。
今年の猛暑がT-800なら、
来年帰ってくる夏はT-1000並みにレベルアップしているのだろうか？
地球温暖化は、ターミネーター並みに容赦ないってことですね。
以上
「世の中に人の情け受くるこそ情けなしとは言ふもののお前では無し」 おこころざし、誠にありがとうございます。 ブタもおだてりゃ木に登る、ЯRtoneサポすりゃ天にも昇る。